夢主はくのたま六年。実は銀魂からトリップ。
黒髪黒目。見た目は中の上くらい。
得意武器は木刀と日本刀だが、忍者の戦い方には合わないため普段は苦無と扇を使用。


銀魂世界でなんらかの理由で死亡(20代後半くらい)

裏々山あたりで倒れているところを土井先生に拾われる(夢主は12歳くらいの姿になってる)

なんやかんやで忍術学園くのたま三年に編入(原作の三年前)

それから三年後のある日学園に天女がやってくる


傍観主になれない巻き込まれ夢主。
くのたまは上級生になるにつれて人数が減ってくるため、六年は夢主一人。夢主のことを知っている忍たまはあまりいない。あの人って六年のくのたまだなー程度の認識。
土井先生には拾ってもらった恩があるので無下にできない。というか割と仲が良い。
親しくなった人にはなんだかんだ言って甘い。


話の流れ的には
ある日突然現代からやってきた少女に忍たまたちは虜になる

『自分に被害がなければそれでよし』

ところがどっこい、土井先生から天女被害に付いて相談を受ける

渋々天女をどうにかしようと行動を始める
みたいな。


夢主は覚えてないけど、忍術学園に来てすぐに久々知と、四年の時に善法寺と関わっているとか。鉢屋だけ逆ハー補正にかかってないとか。そんな設定があったりなかったり。
上級生は皆天女の虜。下級生はラブというよりはライクだけど、一部は補正にかかっていない。

安定のキャラ崩壊&捏造
割とご都合主義で思いついたところを試しがき


***


忍術学園に天女が舞い降りた。
忍たまたちは皆天女に現を抜かしている。
そんな噂がくのたまの間で流れ始めたのはつい最近のこと。……天女とかそんなアホなとも思ったが、まあなんだ。あたしに被害がなければどうでもいいことだ。とか呑気に考えていたついさっき。


「あげは…、なんとかしてくれないか…」

『無茶言うな』


疲れ切った顔で食事をとる目の前の男はあたしをここに連れてきた張本人、土井半助。忍たまの方の教師だ。


『だいたい天女って何さ』

「私にもわからん。…ただ、私たちとは異質の存在であって、彼女が来てから生徒たちがおかしくなってしまったのは明らかだ」

『生徒たちがおかしく、ねェ…』


くのたまの間で流れていた噂は本当だったのか。そもそもその天女が異質だっていうのは直接見ていないからわからないけれど、


『それ、あたしにどうにかできることなの?』

「…………ああ」

『人と話すときは相手の目を見ようか、土井さん』


自信ないじゃん!せめてこっち見ろよ土井さん!ていうか何であたしに言った!?
はあ、とため息を零れる。天女とか冗談じゃない。絶対面倒なことだとあたしの脳が警鐘を鳴らしている。でも、


『(顔色悪いな、土井さん…)』


彼が本当に天女という存在に対してまいっているのは一目瞭然。こんな時アイツなら…。


『あー…もう、わかった。協力する、けど期待はしないで』

「あげはならそう言ってくれると思った!」

『……あれ?もしかしてあたし謀られた?』


さっきの疲れた顔は何だったのかと問いたいほど、眩しい笑顔をあたしに向ける土井さん。ちょ、そりゃないんじゃないの。心配して損した。哀車の術だったのか…!
そしてどこから聞きつけたのか煙玉と共に学園長が食堂にやって来るのはこの数分後。


***


あの女が来てからだ。同級生も先輩も後輩も全てがおかしくなってしまったのは。


「三郎、何してるの?早く食堂に行かないと先輩たちに天女様を独占されてしまうよ」

「私はいいよ、雷蔵。先に行ってくれ」

「うん、わかった」


同室の雷蔵も、同じろ組の八左ヱ門も、い組の兵助と勘右衛門も、皆そろって言うのは天女様、天女様、天女様。挙句の果てにはあの女に近寄ろうとしない私がどうかしていると言われる始末。
誰にも見られないように建物の陰に隠れて蹲る。
ああ、もう…頭がおかしくなりそうだ。どうしてだ?どうしてこうなった?


『…………』

「…………は?」


ふと顔を上げたら目の前にくのたまが立っていた。え、お前いつからいたの。というかこんなくのたま学園にいたか?


『…うわ、泣いてた。どうしよう…。興味本位で近づくんじゃなかった。無視すればよかった』

「おい、聞こえてるんだが」


なんなんだこのくのたまは。私はこんな奴に泣き顔を見られてしまったのか。


『……あ、もしかして天女様に振られたとか』

「なっ!誰があんな女など!…第一何が天女だ!雷蔵たちも先輩方もあの女の妖術にかかっているだけだ!!」

『おおう…落ち着けよ、少年。言ってることがよくわからんよ……でもそうか、アンタは天女とやらの虜になっていないようだね』

「は…?」


目の前のくのたまはそう言ってにやりと笑うと、不意に私の腕を掴んで歩き始めた。慌てて手を振りほどこうとするがほどけない。


「くっ…、おい!離せ!」

『よっしゃ、協力者一人捕獲ー。土井さんに報告しなきゃ』

「何の話だ!…そしてなんでこんなに力が強いんだ!」

『こんな面倒事さっさと終わらせてしまおう』

「話を聞けぇぇええ!!」


これが私、鉢屋三郎とくのたま、紅藤あげはとの出会いである。



――――
最近五年生がきてる。特に久々知と鉢屋。
夢主自身が天女っていう設定も好きだけど、こういう話も好き。



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