刺激的!




今日は平和だ。
不思議海域の中ではないし、海軍はいないし、猛獣や海王類も襲ってこない。
サニー号と麦わらの一味は今、とても貴重な穏やかな時間を過ごしている。

この一味の考古学者ロビンもまた、平和な時を満喫しているのであった。



サニー号3階 ロビンの花壇


今日もキレイに咲いてるわ…

太陽の光をいっぱい浴びて美しく咲く花々。それを優しく見つめるロビン。

「ふふ、とても平和ね…」

と、思いきや…

「あら…」

のしっ。と花壇の前にしゃがみこんでいたロビンの身体に背後から抱きつく重たい身体。

「どうかしたの?ゾロ」

そこには、可愛らしいお花たちとは全く似合わない(髪の色は似合っているが)剣士がいた。

「んーー……」

背後から抱きついたまま、ロビンの綺麗な首筋に甘えるようにして頭を擦り付けるゾロ。
まるで子供と母親のようである。

「…コックが酒くれねぇ」
「うふふ…、それは困ったわね」
「どうしたらいい?」

私に今してることをサンジにもすればいいと思うわよ?なんて言いそうになるけど、そんなことさせたくないからぐっとその言葉を飲み込む。
だってゾロがこんなに甘えてくるの私くらいだもの。

そう、何か困ったこと上手くいかないこと(大抵、「コックが酒くれない」「チョッパーが怪我のことでうるさい」などのとても小さなこと)があるとゾロはロビンのもとへやってくるのだ。
そして今のように甘えた子供の如く抱きついてくる。

「なぁ、ロビン…」

拗ねたような甘えたような低音に耳を擽られ、身体に快感に似たものが走る。

ゾロはわかってやっているのかしら…

「ふふ、そうねぇ…たまには禁酒してみたらどう?」
「………」

あら?いつもなら「やだ」とか、「無理」なんて可愛らしいこと言うのに。

「ゾロ?」
「……じゃあお前がいい」

……今なんと?

「…どうゆうことかしら?」
「そのまんまの意味だ」

そう言うや否やロビンの唇を自分のそれで塞ぐゾロ。

…今、私、何されてるのかしら?
キス、されてる…?あ、舌入ってきて…

流石のロビンも少しパニックである。
さっきまで子供のようだったゾロが今では妖艶な大人になっているのだから。

「ん…ぞ、ろ…」

困った。けど、これはこれでいい。
だってゾロは私以外にこんなことしないはずから。

「はっ…ぁ……ん」
「……ふ、」

燦々と太陽の光が降り注ぎ、キレイな花たちが咲いている。そんな空間に相応しくない音がゾロとロビンの間から生まれて空気を震わせる。

「ん……はぁ…」
「ふはっ……ゾロ…?」

後ろからの強引なディープキス。

この子…こんなにキスうまかったの…
なんて見当違いな感想を抱くロビン。
気を抜けばぺたんと床に座りこんでしまいそう。

「…今日は酒は飲まない」
「……え?」

お前うまかったから

と耳元へ艶のある声で囁かれ、今度こそロビンは床に尻をついてしまった。



なんて、刺激的な時間。











短編一発目からサンゾロじゃなくてごめんなさい…!ゾロとロビンがこんな関係だったらなという妄想です。



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