※ゲーム未プレイ



ベッドの上。柔らかな弾力を背中に感じながら、真斗はぼんやりと天井を見上げた。
最も、天井と自分の間には自分を押し倒す1人の男がいたのだが。

「なんのつもりだ」
「分かんない?」

婦女子に向ける視線とはまた違う、熱の籠った瞳だった。

「俺は女じゃない」
「分かってるよ。聖川だから、こうしてるんだろ」
「…どういう意味だ」

その内分かるさ、と言って、神宮寺レンという男は真斗に唇を寄せた。
すんなり受け入れられた唇は好都合とばかりに深く押し付けられる。その内に舌を入れられて、真斗から甘い吐息が漏れた。

「抵抗しないの?」
「してほしいのか」
「いや全然?」
「ならいいだろう」

合わせ目からするりと手を侵入させれば、真斗の体はびくりと反応した。

「かーわいい」

真斗は不意にレンの瞳を見た。
気付いたレンが視線を合わせると、真斗の顔は火がついたように赤くなる。真斗は勢いよく顔を背けた。

「お前など、嫌いだ…」

レンはその様子を見て微笑み、むき出しの耳に唇を寄せる。

「俺も嫌いだよ、聖川」

ちゅ、と唇を触れさせれば、瞳は耐えるように堅く閉じた。




title loathe

/ぜんぶ、嘘