By イギリス東インド会社

そいつは言った。

「イギリス…東インド、会社?」

―――俺もうそいつの一言に膝を附くしかなかった。

だから何なんだよ。
この小説とおぼしきテキスト…ちっとも需要ありゃしねぇじゃねぇか。
俺は半ば苛立ちながら吹かしていた煙草を、灰皿にぐしゃぐしゃと押し付けた。

「…なぁ、谷繁」

そいつは馴れ馴れしく俺に話を投げかけやがる。
あぁ、耳障りだ…。
頼むからどっか行ってくれ……。

そんな俺の切なる願いもそいつには届かず、

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