ストーリー | ナノ


紡がれる旋律はいつまでも、穏やかな時間を唄っているのです。



繰り返される日常に嫌気がさした少女、ミララはある日いきなりの家出作戦を決行する。

少しのお金とパンを手に乗り込んだ列車。降り立った先はとある小さな田舎町。
いくあてもなくふらふらとさまよい途方にくれていると、ふと聞こえるひとつの旋律。


―どこかで聞いたことのあるような?


わき上がる不思議な感覚に導かれるようにして、たどり着いたのは町外れの大屋敷。
好奇心のまま忍び込んだ屋敷の中でミララは盲目のピアニスト、セージと出会う。


二つの音符が重なりあいメロディがうまれる。その旋律がうたう唄は過去と、未来をつないでゆく―。


ゆっくりと、歩くようなはやさで。