「シズ、ちゃ……」
「床なんかに座って、どうした?」

シズちゃんが近付いてくる。
その時にはもう、俺は全ての記憶を取り戻していた。

俺はシズちゃんに監禁された。
そして、殺された。
殺してと言ったのは自分だけど、そうするように仕向けたり実行したのは、全てシズちゃんだ。
シズちゃんは何度も俺を好きだと言ってきて、だけれど俺がそれを受け入れられるはずもなく。
拒めば拒むほど、シズちゃんは俺をぼろぼろにするのだ。

そして、俺は死んだ。
確かに一度死んだのだ。

じゃあ、何でまた、生きているんだ?

「臨也」

優しい微笑みのシズちゃんが怖い。
甘い声音が恐ろしい。
後ろからゆっくりと抱きしめられて、柔らかくも強いその力に抑え込まれて身動きがとれなくなる。
首筋に息があたってくすぐったかった。

「今度は、失敗しないから」

赤がこびり付いた軍手。
大量のビデオテープ。
歪んだあの日記帳。

「ほら、臨也、立って」

そして、

「夕飯にするか」

俺が食べた、あの肉は?


家から出ようとも思わなかった。
出れなかったのだ。
だって、今俺が立っているこの場所の下には

「臨也」


end

なんで生きてるのwとか
死んでるのに物食えるのwとか
てゆーかマンション床下wwとか
つっこんだら終わりですごめんなさいいいいいいいい

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