「ねえ、シズちゃん」

テレビはバラエティ番組の司会の声が流れてくる。
決して広いとはいえないような俺の部屋とは違い、桁違いに広い臨也の部屋はテレビも大きい。一つの階に一つの部屋しかないらしく、隣の部屋に聞こえる心配もない。
二人してソファに座っていると、突然袖をくいくいと引っ張られた。隣の臨也を見れば、じっとこちらを見ている。
「…あ?なんだ、臨也」
「ん」
「ん?」
「ん!」
口をつきだしてこちらを睨むような勢いで目を合わせてくる。思わず少し後ずさるが、大きいとはいえソファはソファだ。離れるにも限界がある。
「…あ、なんだ、キスしてほしいのか?」
「…ん。」
こくん、と小さくした頷きを俺は見逃さない。
「何だよ急に……」
ぶつくさ言いながらも、可愛い奴だと思いながらゆっくりと頬に手を添えて、口を近づけた。

唇を合わせて、それから舌でちろちろと口の端を舐める。
「ん…ん」
「っは…」
そうすればすぐに口は軽く空いた、その隙間にゆっくりと舌を差し込んだ。
「…?」
舌を臨也の舌に絡ませようとした時、何か舌にあたった気がする。
なんだ、これ。



【問】この時、臨也くんの校内には何が入っていたでしょうか。下の選択肢から選び、回答欄に記入しなさい。

Aカッタ―の刃
Bリン酸コデイン錠
C睡眠薬カプセル剤

Aの場合
→静雄くんのお口だけでなく臨也くんのお口も切れてしまうと思います。しかも静雄くんのお口は人より丈夫かもしれないので、臨也くんだけが怪我するリスクもあります。

Bの場合
→錠剤なので口の中に含んでしまった臨也くんも一緒にそれを舐めてしまったことになるのではないですか?そうしたら少なからず臨也くんも被害を受けると思います。

Cの場合
→硬カプセル剤だった場合なら、臨也くんが校内で少し舐めたとしても平気だと思います。ですが、臨也くんが静雄くんを眠らせたとして、そこから何をするのかがわかりません。


よって、答えは

「*ぬ時も同じだよね?」ちゅう | ナノ
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