▼折原臨也から平和島静雄への手紙(1/2)

ずいぶんと昔の話になるけれど、君と俺が出会った時を覚えているかい?その時は、
つい君を見た時にどうしようもない苛立ちにかられたからね、
とにかくこいつを殺したいって思ってしまったんだよ。
むかつく、なんて初対面のやつに言ってしまった君も、
かわらずあの時から馬鹿だったんだけどね。
シズちゃんのことはその時からずっとずっと嫌いだよ。
かけてもいい、君も俺のことは大嫌いだろう?でも。
ラッキーなことに、君はそれで俺という
ストレス発散の目標を見つけられたわけだけど。俺としては、
きぶんがわるいことこの上なかったよ。
でもよく考えてみて。
シズちゃんは俺と出会ったことで、
ただ殴るだけでは去らない相手が存在することに
気がつけた筈だよ
がっこうでも、卒業した後でも、よく殺し合いをしたよね
つかまって殴られた時、俺は逃げた?翌日、休んだりした?
いまさら気がついたなんて言わせないよ
ていうかそう思っていたんなら君はかなりの大馬鹿だね、あっそうだった。
もしもそう思っていたんなら、俺は君に言わせてもらうよ。
らいじん学園にいた時も、今でさえ、
えんりょ無く君が殺意を持てるのは、俺だけだ。
なんの躊躇もなく暴力をふるうことができるのは俺だけだろう?
くる日も来る日も追いかけられて、時には冤罪で殴られたこともあったなあ
てきなんて沢山いた君だったのに、何で殴るのは俺だけだったのか考えたこと、ある?
もしかしたら俺が罪を着せられてるとか、考えなかったわけ?
するわけないよね、だって
きみから見た俺は、悪意の塊なんだろう?
で、だからこそ何の疑いもなく
シズちゃんは俺のことをぼこぼこに出来るんだ
多分、俺がいなくなったらシズちゃんは壊れてしまうよ
今にそれがわかるはずだ。
もうすぐ、俺はいなくなってしまうからね
すぐにキレてものを投げつけて、何でもかんでも俺のせいにして、
きみは自分が苦しんでいると思っているだろうけど、実際俺の方が苦しかった
だから、もしそれに今まで気づいていなかったのなら
よくよく俺のありがたみを理解することだね

きみと出会ってから、嫌なことしかなかった
我慢していただけで、本当はいつ君から逃げられるか考えていたんだ
ついに、その願いが実現されるんだよ
いつまでもいつまでも、俺はシズちゃんが嫌いだ。
てがみを読み終わった頃、つまり今。
よかったねシズちゃん。君が嫌った折原臨也はもうこの世にいない。



▼折原臨也から平和島静雄への手紙(2/2)

さて、手紙に書かれた俺の本当の言葉を探してごらん。


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