たたりもっけ | ナノ




たたりもっけ



彼らは座敷童子が産まれると同時に生を受けた妖怪。座敷童子は「幸福を認知させる能力」だが彼らはそれとは逆に「災いを認知させる能力」がある。
これは「災いを感じやすく、本人(妖)が受け取りやすくなる状態」のことである。

彼らはもとは座敷童子と同じ子供から産まれた妖怪であった。だが産まれたときに光と影のように彼らはふたつに分かたれてしまった。人間の生まれ持つ幸不幸の認知のうち「幸福を認知させる能力」を座敷童子が、「災いを認知させる能力」をたたりもっけが受け継いだのである。
生こそ同じであれど、彼らが遭遇することはない。が、例外がないとも言い切れない。

彼らは清い気を食べて生活している。「災いを認知させる能力」を受け継ぎこそすれ、幸福な気や清い気にひかれそれを得たいと思ってしまう。神社の気は清いがあまりにも神気に満ちていて食べられない。ならば彼らが食べるのは自分たちと同じく人間の世界で暮らしている妖怪や座敷童子なのである。
座敷童子の清く上質な気は彼らにとってご馳走であり、なんとしても得たいと思うもの。
また元は同一だったからか、彼らは座敷童子の在り処を探すことに長けている。だが前述の通り彼らが遭遇することは基本的にない。そのため座敷童子の去ったあとの家におこぼれの気をもらいに彼らはやって来るのである。
そして彼らの能力は「災いを認知させる能力」。彼らがいることで人間は「災いを認知しやすく」なってしまう。

座敷童子がいる家は「幸福を認知しやすく」、そして座敷童子が出ていったあと、座敷童子の気を求めて「災いを認知しやすく」するたたりもっけが訪れる。
これが「座敷童子が去った家は不幸になる」という仕組みである。





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -