あぁ、気持ち悪い。
その視線も、あの視線も、どこに居ても絡み付いてくる不特定多数の、め。
特に熱を帯びるような特有の不可視光線は、吐き気がする。
嫌悪してるからこそ、敏感になっていく。
気づきたくもない。
あぁ、気持ち悪い。
なんで放っておいてくれないの。
特別扱いなんてしないでよ。
姫だマドンナだなんて、ただ用意された私の器でしかないのに。
例えば、誰も居ないこの廊下で転んだとしても。
例えば、誰も居ない教室で泣いていたとしても。
例えば、誰も居ない屋上庭園で空を眺めていたとしても。
器を愛す誰かが手を差し伸べる。
常に情報網は万全
私は今日も、死角を探すのだ。
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2012/4/4
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