2014/03/25 22:36
もう春ですね。一年の中で春が一番好きです。
気づいたら、前回の更新から三か月くらい開いていました。2013年から2014年になり、千歳さん、銀さん、謙也君の誕生日が過ぎましたね。四天の日が過ぎる前に帰ってこられてよかったです。
一氏君は、小春ちゃんにはデレデレだと思うのですが、好きな女の子にはあまりデレデレしないような気がします。でも、デレデレ一氏君もいいと思う。
***(唐突に始まって、唐突に終わるデレてる一氏君小ネタ)
あー、髪の毛うまくいかない。この雑誌の髪型やってみたかったのに。
自分の不器用さでも、これくらいならできるんじゃないか、なんて思ったのが間違いだった。時計を見たら待ち合わせの時間まであと1時間。あと30分で家を出なきゃか。しょうがない、今日はいつも通り軽く内巻きのストレートにしよう。そうあきらめてコテを温めていると、いきなりチャイムがなった。誰だろうと、玄関スコープをのぞくと、そこには一時間後に会う予定のユウジだった。
「どうしたの。今日待ち合わせ私の部屋じゃなかったよね。」
不思議に思ってそう聞くと、一氏は嬉しそうにこたえた。
「おん、せやけどはよ会いたいなーって思ってたら気づいたら来てもーてん。」
同じ年の男性に思う感想ではないかもしれないけど、こういうところ、可愛いと思ってしまうんだよな。すこし笑ってから、ごめんね、と続ける。
「まだ髪型できてないから、ちょっと部屋で待ってね。」
「おん、よかったら俺がしてもええか?」
「え、いいの?」
これがやりたかったんだけど、と雑誌を渡すと、ユウジはその写真をじーっと見てから、りょーかい、と言って笑った。
「ほらほら、座ってや。髪とくから、痛いとこあったら言ってな。」
「はーい。」
丁寧に、丁寧に。とても大切なものを慈しむかのような手つきで髪をとかれ、気恥ずかしさと嬉しさ半々の気持ちになる。
今日はどこに行こうか、この間話してたカフェでお昼食べたいね、なんて話しているうちに気づいたら髪型が完成していたらしく、これでどやろか、とおずおずと鏡を差し出してきた。
「わあ、すごい!イメージ通り!ありがとう。」
私が喜ぶと、ユウジは嬉しそうに破顔した。
「こういうん得意やねん、いつでも言ってや。」
「そんな甘やかしてもらっちゃったら、私いつまでたっても髪型一人で綺麗にできないかもよ。」
笑いながらそう言うと、ユウジはきょとんとした顔で不思議そうに言った。
「それで何か不都合あるん?」
「えっと、そりゃ普段のまとめ髪は自分でできるけどさ、こういうデート用の髪の毛、自分でできなかったらちょっと…。」
一氏は少し笑って続けた。
「ええやんか。ずっと、デートの前には俺が髪綺麗にしたる。なんならメイクもしたる。そうやって、俺のためにもっと綺麗になりたいって思ってくれた自分が隣で笑ってくれるんやったら、それってめっちゃ嬉しいやんか。」
ずっと、なんてそんなのわかんないのに、それでもユウジは当たり前みたいに「ずっと」を語ってくれる。それがまぶしくて、でもそれ以上に、すごく嬉しかった。
***
多分初めて書きました。こういうタイプの一氏君。一氏君は友達上がりの気安い感じか、ほぼ他人から仲良くなる関係性が好きなのですが、これもあり、かもしれない。
2014年も新たな気持ちで、テニプリを愛していきます!花色も2周年すぎましたが、これからも楽しくお話書いていきますね。