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旅立つ君へ
いつか桜の咲いた日に
今はただ命芽吹く日を待って
慕情と口笛の波止場
陽のあたらない部屋
彼岸花の咲く丘より
きっと嘘はやさしい
雨と葉桜の庭
幸福の海へ
重力は碧をきらう
能くある世界の終わりのはなし
水際と砂の女王
君の臨む深遠
終末は繰り返さず
君のいた地球(ほし)を去った日
砂塵と暗闇の迷宮
ニルヴァーナへようこそ
心臓にかさばる秘密を捨てて
零るるは嘘か桜か
花餞 (はなむけ)
彼岸花の咲く頃
憐れみならばいらないよ
さらば、悲しみの唄
群青を零した月
涙のない世界に虹は架からないらしい
詩人の瞑想と水葬
僕らがいなかった風景
玉響の心臓
サンクチュアリの魔法
さよなら僕のマリンブルー
ローレライは泡沫となりて
或いは夢か陽炎か
環状線上のエンドロール
空が碧いということ
流星とワルツを
宙を這う星
セレンディピティの戯言
君の言葉は陽だまりに似て
月を泳ぐ魚
僕らはそれを愛と詠んだ
あの子のこころを小瓶にひとつ
白昼夢
運命じゃない人
夜行バスに希望の歌を
終末には優しい声で
海底まで3cm
水葬リリカル
パラダイス・リミット
惑星遊覧
空が涙を拭った理由
未来の話をしようか
前を見て、君に会える日まで
闇夜も僕には美しすぎて
僕の浮遊と夏の空
踏み切りの鐘と君の影
蝉時雨と雨宿り
リベラリズムなお年頃
既成事実は愛の言葉で
忘却の春
朝露と黙祷
この夏は繰り返さず
そうして、僕の知らないきみになった
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