■ 纏い付く君の*
依存/秘密の関係/リク
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「有野くん」
「.....」
「最近流行ってきたコレ、面白いんだよ」
「.....」
「くそ、何だよ。俺が折角話しかけてやってるのに」
クラスで、スポーツが一番出来るという子が話しかけてきた。名前は覚える必要が無いから覚えてない。
僕、有野は話さない子だった。正確に言うと、話してはいけない子だった。
話したら――
怒られる
「くっ、ふ、.....ぁああん、あ、ぁ!」
「イった?...今日も話さなかったからご褒美」
ちゅくちゅくと唇を貪りあった。彼の匂いが舌使いが声が体が全て、全て愛おしかった。
彼はイケメンで、学校で一番人気のある奈倉という人で、僕の好きな人であり恋人である。
「な、くらぁ」
「なぁに?あり、の」
お互いの関係は秘密。奈倉が俺の体裁を考えての事だった。
「愛してる」
そう言って、僕は彼の首筋をガブッときつく噛んだ。思いっきり、力加減はせず。中にある彼が震えた。顎が痛くなってきて、ぱっと離す。
「...ッ、ぃたっ」
彼の首筋から血が垂れて、ぐいっと首に手を回して縋り付いた。
「僕、を忘れないで」
「忘れないって、お前こそ忘れるなよ」
二人ともか細い声だった。
口に彼の血がついた。ぺろっと舐められて、止められていた律動が始まる。酷い抱き方だった。奈倉だけを刻むような、乱暴だが、優しくてどろどろする。
「有野、あり、の。有、野」
「あ、ッふぁ、あん、ッああ!」
二人で一つになれるように、結合部に隙間がないくらい近付いて抱きしめ合う。
そして、彼が僕の首筋に噛み付いた。
お互い依存関係
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自分のって所有を示すために。
受けだけが束縛させているのではなく互いに束縛、依存。
リクエストありがとうございました(*^^*)
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