■ 紅を飾るは。

ヤンデレ吸血鬼×狼

――


俺達の戦争はざっと千年前に遡る。先代が何かトラブルを起こして、俺達狼族と吸血鬼は対立する事になったのだ。


「ライアン」

「なんだ、てめぇ」


暗い丑三つ時。誰かが俺の名前を呼んだ。その声は上から聞こえて、家の屋根に立っていた。


月光の光が奴に当たって、姿がはっきりと見える。

言葉を失った。

黒髪で赤目。間違いなく彼は、吸血鬼(ヴァンパイア)だ。


音もなくフッと前に降りてくる。勢い良く飛び退いた。

「なんだ、俺と戦いに来たってかぁ?」

「違うって」

「....じゃあ、なんだよ」


瞬きすると、遠かった距離が一瞬で近くなる。

「俺のーー....」


そこからは、痛みで聞こえなかった。俺の叫び声で消されたのだ。

首筋に鋭い痛み。俺の全てを貪る様な、吸血。


「...っライアン...はぁ、旨い」

ジュルジュルと俺の血を吸って、俺の耳に囁く。悪魔だ。妖美さと、残酷さが混ざりあっている。

本来、吸血行動は人間に行なうものだ。そんな、俺なんかにやってくるとは思わなくて。油断したか。戦わないって言ったのが珍しくて。熱くなる体と痛みに、目をつぶった。






眠ったライアンを抱き抱える人物がいた。彼は、この国一帯を収めるリーダーだった。口付けを落とす。茶髪が変色して、銀髪になっていた。この様子じゃ赤目にもなっているだろう。尻尾も満月の時に異変した体ももう、しない。俺と、永久に過ごすだけだ。



なぁ.....何故、狼と吸血鬼が対立するようになったか、知ってるか?



――――


えんど!こんな感じですか?
むにゃむにゃ(´ω`)

――――

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