■ 孤独に喰われる

美形×平凡(美形→平凡)

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俺は、自分が分からなくなる。恋人であるはずの慶太が遠くに感じる。俺は、慶太を大事にしてると思うし、積極的にも話し掛けている。

なのに、慶太は自分から話しかけてくれない。好きって言ってくれない。

これは、一方通行の恋なのではないか。と錯覚してしまう。錯覚じゃなくて、本当なのかもしれないな。

ふと、慶太を見る。楽しそうに笑っている姿。俺と話しているときには笑わない癖に。俺のことが嫌いになったのか。



俺が話しすぎているのかと考えて、喋らないようにしたら、あいつは。慶太は。

――嗤ってた。

どうして。なんで。

俺は必要ないのか、ウザイのか。お前にとって俺は何なんだ?

ただ、恋人という肩書きがある知り合い?俺達は付き合っていると言っただけで、キスも手を繋ぐこともセックスをすることもない。

パズルのピースが重なったようだった。


あいつは、俺のことを何ともおもってないんだ。

ふははっ、舞い上がっていたのはおれ。
勘違いしていたのもおれ。

一人になる。おれはぼっちだ。おれの世界には慶太はいなかった。いたのは嘘と俺。

孤独に喰われる。

――――――

何時も話しかける(常人と同じくらい)事を何日も続けられて、飽きた受け。もともと攻めだけが好きだった。

振り回されて気付いた時の絶望。



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