「ねぇ、ヒトってなんでキスするか知ってる?キスで唾液を交換する事によってお互いの抗体を交換して免疫力を高めるために本能的にするんだって。だからさ…僕と君の抗体…交換しない?」
「…はい?」
お昼休みに友達とご飯食べてたらクラス一…いや、学校一イケメンの重田君に話しかけられた
「いいの?ありがとう!…んー」
「いやいやちょっと違うから!!」
んーって麗しい顔を近づけてくる重田君を押し退けて必死に顔を背ける
「え?…ああ!瑠樹君は恥ずかしがり屋さんだから!…ん」
「「「すいませんでしたー!」」」
「えっ?えっ?」
重田君が顎で指示すると一気にクラスの皆が青い顔してダッシュで逃げてしまった
「人の恋路を邪魔するやつは…ってね。呪って祟って苦しんで這いずりまわせてから殺してやる… 」
「えっ?えっ?」
「じゃあ人もいなくなったし遠慮なく…んー」
「ひいっ!…んー!!??」
どうやら僕は悪魔に目をつけられたらしい
そしてその悪魔(重田) はいつの間にかうちのクラスにいるし、僕の隣の席になっているし
僕の彼氏だと触れ回り
ものすごく好かれているのはわかるけど…
授業中でも抗体交換と称してキスしてくるのは遠慮したい
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