memo simple is the best! ::絶望を孕む 僕と俺と俺様と。のリメイクに近いけど、設定が全然違う。 学園にファンタジーがつく。 主人公、テュール。主要人物、ラズクシアス、アシュレイ、ジークブリード。 設定が変なところで細かい。 テュールは一人でそこに佇んでいた。テュールの足元には沢山の花がある。実際は花などではなく、夥しい量の死体だった。血液に濡れることなく一人たっている彼は幻想的で危うい。 「【俺を傷つけようとするからだ、これは報いだ】」 彼には影がなかった。正確には、日の角度からして、あるはずのないところに影は存在していた。 「《コイツに触れてみろ。その身体燃やしてやる》」 唐突に彼は変わった。 獰猛な姿から一転し、圧力をかけられる。さっきの彼とは違う怖さであった。彼をどうすればいいのだろう。かなわないことは鼻っから分かっていた。自分の心に占めるのはどうやって逃げるか、それだけだった。 「〈媚びて来るな汚らわしい〉」 テュールはそうひとこと言った。テュールにとって、人間とは興味のない存在、自分に害を与えてくる存在。としか思ってはいなかった。興味がなくても、相手が話しかけてくれば異なってくる。嫌でも目に、耳に入ってくるのだ。そういう場合は遮断魔法を使うが如何せん数が多い。テュールなら1日遮断魔法を使っていても疲れないが、毎日それをするというのも面倒な事で。 手っ取り早く、自分に興味関心を無くさせるためにそう言った。 back ×
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