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NOVEL
▼クロス

※R15注意







ギシッとベットの軋む音がする。遊星はクロウに押し倒され、じっとクロウを見つめる。急に押し倒されても何も動じない遊星はもう慣れっこなのだろうか。

「あんまりじろじろ見るなよ」

遊星はすまないと言う変わりにクロウにバードキスをした。ちゅっ、と軽く唇が触れ合っては離れた。遊星の上目遣いに、クロウは誘ってんのか…と思いつつ彼の服に手をかけた。

「…キスしてくれないか」
「それは誘ってるってことでいいんだよな?」

こくんと遊星が頷くと、クロウはちゅっと口づけた。ほうっと遊星が惚けているとクロウは角度を変えてまた接吻をした。子供のようなフレンチキスじゃなく、大人のキスだ。遊星の唇を貪るようにちゅ、ちゅうと口づける。クロウは舌を遊星の口へ侵入させると絡め合い、はふっと口で息継ぎしようとする遊星がいる。

「はっ…ふ……」

口じゃなくて鼻で息をしろと言ってやりたいところだが、クロウは遊星に夢中になっていた。本人に言ったらだいたい殴られることを知っているので口にはしないが。こうやって体を重ね合うのはいつ以来だろうか。ポッポタイムに住み始めてから二人きりになる時間はなかった。クロウは配達業をしているし遊星は修理屋、ジャックは無職。会話を交わす時間さえなかったのだ。だからこそお互い求めているのかもしれない。
遊星のタンクトップの上からきゅっと胸の突起を摘む。小さく遊星が声を漏らしているが、クロウはお構いなく弄ぶ。びくっと遊星の身体が震え、クロウの手を制止しようと手を伸ばすが、乳首をぴんっと弾かれると甲高い声が出て無駄に終わった。

「あぁっ…!」
「感じてんのか?やらしいな、遊星は」

そう言いつつもクロウの手を止まらない。遊星のタンクトップを胸の上まで捲りあげると薄桃色の突起が勃っていて、ぺろりと舐めてやると堪らないようだ。遊星は、はぁと息を荒く吐いては吸うだけであり、完全にクロウのペースに飲み込まれていた。つーっと掠めてみたり、つんつんと突いてみたり。強弱を加えているからか、ぎゅっと目を瞑って快感に耐える遊星が愛らしい。こんなことを考えている自分は相当な変態だなとクロウは思いながら一度手を止める。たまにはいつもと違うことをするのもいいかもなとクロウは悪だくみ、今にもとろけそうになっている遊星に声をかけた。

「なぁ、今日は遊星が動いてくれよ」
「…?」
「今日はなんかいつもと違う気分なんだよ」

どんな気分なんだ、と遊星は敢えて言わなかった。クロウが言いたいことをなんとなく悟り、組み敷かれていたが起き上がりその場から離れる。クロウが先ほど遊星がいたところに寝転がる。遊星はそろりとクロウの上に跨った。


[2011.8.19]
中途半端ですがたぶん続きます


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