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NOVEL ▼サテライトヒマワリ 「遊星!向日葵の花が咲いたよ!」 ポッポタイムの表に置いてあるプランターにはミニヒマワリの姿がある。双子の龍亞と龍可が水をあげたり雑草を抜いてくれていたのは知っている。遊星は修理屋を営みながらmも遠くから二人が仲良く育ててくれていた。誰かに頼まれたわけでもないのに。そして誰が撒いたものなのかも分からなかったが、プランターの隅に小さくヒマワリと書かれた看板があった。 「そうだな、…綺麗だ。」 遊星は昔の事を思い出していた。子供のころ、マーサハウスで向日葵を育てた事がある。ジャックやクロウ、みんなで水やりの当番を決めて観察日記なんかを作っていた。たまにジャックが水をやり忘れてマーサに怒られていた姿を思い出し、ふと口元を緩めてしまう。 サテライトにいた時とは違う種類のものだが、やはりそれ相応の大きさに驚く。 「ねぇ、遊星はあの向日葵の種を埋めたの誰だか知ってるの?」 「…いや」 なんとなく目星は付いてる。たぶんアイツだ。現在無職の…ジャックに違いないと遊星は思った。 [2011.9.15] | |||||