HOME | INFO | MAIN | LINK | CLAP | |
NOVEL ▼硝子玉の恋 サテライトにいるイメージで 「綺麗なものだな」 ジャックはふと遊星を見つめながらぼやいた。当の遊星はD-ホイールに目が行っている。彼の視線など気にすることもなくカチャカチャと作業を進める。 「…何が言いたい?」 「お前のことだ」 急にどうしたというのだろうか。プロポーズのつもりか?告白のように感じ取った俺は一体?俺たちは男同士なんだ。結婚はおろか、恋人になれるわけでもないのだ。遊星はぴたりと手を止めてジャックに体を向ける。 「俺が?」 「鈍感なのも大概にしろ。 ぱちくりと瞬きを数回し首を傾げる。俺が、綺麗?鈍感?何がなんだか分からない。 「ジャックのが綺麗だと思うが…」 「俺は」 キシ、とソファから軋む音が鳴いた。 「お前が儚くも輝いて見える。スターダストのせいか?」 「愚問だなジャック、俺は俺だ。」 するりと、遊星に頬擦りする。くすぐったそうにして遊星は瞳を閉じる。ジャックが甘えるなんて珍しい。遊星はそのままされるがままにしていると、押し倒されていた。 「下僕は主に似るものだぞ」 「…ソースはどこだ」 さぁな、そう言いながら口づける。ふわっとした優しいキスだ。遊星はうっとりと目を細めると、ジャックの紫の目と合う。悪くはない、ジャックとキスをするのは。もう、すべてジャックのせいだ…と人のせいにする自分がいる。どこか懐かしい気がしたのは気のせいだ。 [2012.1.9] 久々のジャ遊がこんなにひどいなんてびっくらこいた お借り致しました Silence | |||||