そして俺達は
2013/05/16 02:28

(いつだって君はの続編です)


俺は、臨也と寝た
強姦ならまだしも同意の上での事だ
それはあまりにも夢のようで、言うなれば悪夢だ
あの臨也が、俺の、
「〜っ!」
今でも鮮明に思い出す事が出来る脳をかち割りたい
顔に集まった熱を冷まそうと、風呂場に向かおうとベッドから起き上がろうとした途端、横で眠っていた筈の臨也に引き寄せられた
「夢だと思った?…俺もまだ信じられないよ」
「狸寝入りとはいい趣味だな」
噛み合わない会話に臨也が苦笑する
「…ねえ、俺達もう戻れないよ」
「…」
正直、俺はこの関係を壊したくはない
何年もずっとそうだったものが、突然今日違ったものになるなんて考えることができない
それは、恐怖なのかもしれない
臨也が口を開く
「俺は、今の関係を壊すのが怖い」
「っ!」
「でも、きっと必然的なんだよ。今日俺が君を抱かなかったとして、その日はやってくるのさ。いつまでも俺達は子供じゃない」
淡々と耳に入ってくるその声は、泣いているようにも聞こえた
「…それで、終わりかよ」
ムカつく程に綺麗な顔で臨也が微笑む
「やっと始まるんだよ」
俺達は
そう言うと、臨也が優しくキスを落とした
随分と長いエピローグがやっと終焉を迎える
これを必然と呼ぶか、それとも、






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