12月21日[遠距離恋愛の日] | ナノ
 



「はい、もしもし」

「俺だ。ちゃんと元気にしてるか?」

「うん。って、昨日も電話したじゃんか」

「そうだけどよ、今日はそっち寒いんだろ?」

「まぁね。でもちゃんと暖かくしてるから大丈夫。君こそシャツのボタン開けまくったり薄着したりしてない?」

「してねぇよ。約束通り制服はちゃんと着てる。そっちの生活には慣れてきたか?」

「うん。もう引っ越して一ヶ月ちょっと経つしね。友達も出来たしクラスにも馴染めてきたよ」

「……絶対指輪外すんじゃねぇぞ?お前は可愛いからな」

「俺を可愛いって言うのは君ぐらいだって。ほんとに心配性だなぁ。そういうそっちこそ、ちゃんと指輪してる?」

「勿論だ。片時も外してねぇ」

「じゃあ相変わらず告白されてる?」

「……まぁな。でも今はお前一筋だからちゃんと断ってるぞ」

「そっか。宜しい」

「だからお前もちゃんと恋人居るっつって断れよ」

「まず俺は告白されないって。それにもう言ってるし」

「何を?」

「俺には遠距離恋愛中の大切な恋人が居ますーって。自慢もしちゃったりするからノロケんなって皆に怒られるけどね」

「…………」

「もしもし?どうかした?」

「…なぁ、今週末の予定は?」

「今週末?家でごろごろしてる予定だけど何で?」

「もう我慢出来ねぇ。会いに行く」

「えっ!?そんな急にっ…来れるの?」

「俺に不可能はねぇ」

「ははっ、その台詞聞くの久し振り…本当に来てくれる?」

「ああ。会いに行って抱き締めてキスする」

「それ人前では止めてよっ?…家でなら好きなだけしていいから」

「おい、その言葉忘れんなよ?」

「忘れないよ。楽しみにしてる」

「俺もだ。明日も朝練だろ?今日はもう寝ろ」

「うん。そっちも早く寝ろよ?おやすみ」

「お休み」


早く来い来い今週末!



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