狼「えーと確か、氷で冷やしながら…ん?氷入れりゃ良いのか?」
兎「おい、何してんだ?」
狼「うぉっ!い、いきなり声かけんなよ」
兎「あぁ?俺がいつテメェに声かけようが自由だろ。何か間違ってるか?」
狼「滅相もございませんっ!」
兎「で?ボウルに氷入れて何しようとしてんだ?」
狼「これ作ろうとしてんだよ」
兎「……生クリーム?」
狼「おう。生クリームが食いたくなって買ってきたんだけど持って帰ってくるまでに溶けて液体になってたんだよ」
兎「……」
狼「で、パックの説明見たら冷やして混ぜろって書いてたからまずは氷を、あだっ!何で蹴るんだよっ」
兎「ちゃんと読め!生クリームが溶けたんじゃねぇよっ。冷やしながら砂糖と混ぜて作るんだよっ」
狼「えっ」
兎「テメェはどうしてこうも…もう良い」
狼「えっ、な、何する気だ?」
兎「あ゙?作るに決まってんだろ」
狼「作ってくれんのか!?じゃあ砂糖は多めで!」
兎「却下。お前は甘いもん食い過ぎだ」
狼「………」
兎「……今日だけだからな」
狼「おう!あんがとな!」
〜〜暫くして〜〜
狼「凄まじいハンドミキサーの音に心配したけど…美味そぉ…」
兎「当たり前だ。誰が作ったと思ってんだ」
狼「だよな。じゃあ早速…何でボウル取るんだよっ」
兎「……こうやって食う為だ」
狼「こうやってって、…んっ」
兎「甘ぇ…」
狼「いっ、いきなり何すんだっ」
兎「何って、お前の口に塗った生クリームを舐め」
狼「言わなくて良い!」
兎「汰狼」
狼「な、何だよ」
兎「生クリーム食わせてやるから、お前を食わせろ」
狼「珍しく優しいと思ったらそれが狙いか…!」
兎「嫌じゃねぇだろ?」
狼「…嫌じゃない」
兎「なら良いだろ。食わせろ」
狼「ん…雅兎、残すなよ」
兎「バーカ、残すわけねぇだろ。生クリーム舐めながら可愛く啼いてろ」
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