「優ちゃーんっ」
「何食べてるのー?」
「おぉっ、ツインズ!ソフトクリームだよ。夏場になると食堂の隅っこの方で売ってるやつ」
「「そうなんだー」」
「えっ?知らなかったの?」
「うん、中等部の食堂には無かったしー」
「優ちゃん、おいし?」
「うんっ。色んな味があるし魁斗と徠斗も買ってきたら?」
「「……」」
「ん?どうしたの?」
「優ちゃん、あれなーにー?」
「あれって…んー?魁斗、どれの事?」
「隙ありぃっ!」
「あぁぁっ!徠斗っ返せこのーっ!」
「やだーっ。んーっおいしっ!」
「俺も俺もっ!ホントだっ、おいしーっ!」
「あっ、逃げたっ!待てーっ!なけなしのお小遣いで買ったのにぃーっ!」
「優ちゃんっ、これは俺達が貰うねーっ」
「また今度お詫びに買ってあげるし気持ちぃ事もしてあげるからーっ」
「えっ…いやいや、それでも返してよーっ!魁斗も徠斗も自分で買いなよーっ」
「「やだー!」」
俺達は君の食べかけじゃないと意味が無いもんっ!
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