6月2日[ローズの日] | ナノ
 



「おい」

「ん?何だ」

「やる」

「うぶっ!顔に押し付け…おぉ、良い匂いすると思ったら薔薇かぁ。どうしたんだこれ?」

「今日はローズの日とかでどっかの信者が清隆寺様には白薔薇が似合いますーとか言って寄越してきたんだよ」

「ああ…」

「何だ?何か言いてぇのか?あぁ?」

「べっ、別に!(似合うっつったら殴られそう!)」

「…それ、どうすんだ?」

「どうすんだって言われても、お前が貰った花を俺が捨てる訳にはいかねぇだろ。取り敢えず飾るか」

「ふん。枯らさねぇようにちゃんと面倒見ろよ」

「おー。頑張る」

「……」

「な、何だよ」

「お前、白薔薇の花言葉知ってるか?」

「へ?いや、知らねぇけど」

「テメェは本当にどうしようもねぇ馬鹿だな!」

「なっ、普通知らねぇって!」




「(折角俺様が用意してやったのに…知らねぇってどういう事だよっ)」

「(さっきから清隆寺睨みすぎだろぉっ!花言葉なんか知らねぇよ!)」







白薔薇の花言葉
「私はあなたにふさわしい」



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