正常運転で大変よろしい脳内活動もそろそろストップをかけようかと、誘われるがままに足を運ぶ先には白く塗り潰されたシーツの海。誰に届くでもないのに静かにおやすみをこぼして、伏せる瞼の裏側には今日も君がいる。
くしゃりくしゃりとみっともなく顔を歪めた君は何か言いたげだけれど、残念ながら僕には一切伝わってこない。悲しいなあ、友好的になれないことへの失望でいっぱいになる頃にはもう空は白くぼんやりと照らし出されていた。
最近の寝不足はきっともっぱらこのせいなのかもしれなくて、解決策を見つけようと試みるも無惨に失敗の連続。最終手段を行使するにはまだ少し早い。驚いた君の顔は早く見たい気もするけど、焦らず慎重に。まずは、他の可能性から一つ一つ近づいていくのが得策だよなあと考える。
愉悦に歪んだ口元にそっと手を当てた。ああ、この唇が君の喉に落ちる日が楽しみでならない。
こっちにおいで
(:20111223)