※R-15


太腿裏に添えられた手に力が込められる。大してついてもいない肉に食い込むと同時に、先程よりも折り曲げられた下半身は若干悲鳴を上げる。そういえば学生時代、器械体操は苦手な分野だったとなどと苦い思い出も蘇った。今でも柔軟さはてんで良くない。
ぐちっという卑猥な音が同時に耳に入る。結合部がどんな状態なのかは恐ろしくて見れたもんじゃない。あちらは随分楽しんでいる様子だが、受け入れている側からすればとんでもない羞恥心と少しの屈辱感が相まってまさに混沌としている。そこに快楽でもって蕩けきった思考がプラスされればどうなることか、ついさっきまで実演させられれば嫌でも分かるというもの。
激しく乱れた呼吸も通常と変わらない様子にまで落ち着き、いい加減情事の痕をどうにかしたいと思っていたところに、およそ先程まで狂った獣のように腰を打ち付けてきた男だとは思えない声が降ってきた。
「初体験のご感想は?」
清々しいほど爽やかな声音に、思わず平手で殴りつけたくなる衝動を言葉に乗せて吐き出す。
「最悪」
厭らしく笑うカノの頬を、今度こそ殴ってやろうかと拳を握りしめて、やめた。


多分心臓に悪い
(:20130705)
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