ふらふら、ふらふら。危ないですよとかけたくなる声をぐっと堪えた。視界の端々でちかちかひかるネオンは眩しい。瞬きの向こう側に混じる自分と同じあかを追いかけた。
「罪歌は今日も元気かい?」
わかっているくせに。
はい、と面白味もなく吐き出せば、つまらないなあと予想通りの返事が返ってきた。ざわざわ、ざわざわ。今日はだめよと、密かに押さえつける。
「ねえ、杏里ちゃん」
きす、しようか。
ルージュをのせたわけでもないのに煌々としたあの人の唇に、今すぐにでもがぶりと噛みついたなら、


そこから、なにかしみだしてしまいそうで、こわかった。


おあそびなのよ
(:20120302)
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -