【ハッピーハロウィン2017】
 
【ハロウィン企画2017】
 
#01 坂田銀時

真弓「銀ちゃん、トリックオアトリート!」
銀時「………。」
真弓「トリックオアトリ、」
銀時「お引き取りください。」
真弓「ちょ、待って、閉め出さないで!」
銀時「うるせェェェ!テメェは悪魔か!?」
真弓「違うよ、魔女のコスプレだよ。」
銀時「どっちでもいいわ!何、銀さんの貴重な糖分奪いに来てンだ!」
真弓「あ、冷蔵庫に入ってるゼリーでも良いよ?」
銀時「何でそれ知ってンだァァァ!?」
真弓「はぁ…、思った通りだった。銀ちゃん、お菓子用意してないでしょ?」
銀時「な、なんだよ…。」
真弓「神楽ちゃんが、そよ姫とか友達大勢連れてここに来るみたいだよ?」
銀時「はあァァァ!?」
真弓「神楽ちゃんに恥掻かすわけにはいかないでしょ?お菓子買ってきたからラッピングしよ!」
銀時「真弓…!」
真弓「イタズラはあとでしますけどね!」
銀時「すんのかよ!!?」

【さぁ、ハロウィンの始まりです。】

**********

#02 志村新八

真弓「新八君!トリックオアトリート!」
新八「真弓さん、丁度良かったです。」
真弓「え?」
新八「今まさに固まったところなので、お茶も淹れちゃいますね。」
真弓「え?え?」
新八「どうかしたんですか?」
真弓「ごめん、ちょっと想定外の答えで…。」
新八「あぁ、こちらこそすみません。姉上が"ハロウィンは真弓さんが来るに違いない"って言ってたものですから。先回りして色々用意してたんです。」
真弓「ということは、固まったっていうのは…。」
新八「さっき、かぼちゃプリンが出来たところって意味です。」
真弓「新八君の手作りってこと!?すごい!食べたい!」
新八「そこまで喜んでもらえるなら頑張った甲斐がありますよ。お菓子なんて作らないからなかなか成功しなくて…。」
真弓「もしかして、何回も練習したの?」
新八「それは、…真弓さんには美味しいお菓子振る舞いたいじゃないですか。」
真弓「(イラズラ何しようとか考えててごめんなさい…。)」

**********

#03 近藤勲(+山崎)

真弓「近藤さん、トリックオアトリート!」
近藤「お、これはまた可愛いオバケが来たな。」
真弓「ありがとうございます。お菓子をくれなきゃケツ毛を毟るぞー!」
近藤「ちょ、女の子がケツ毛とか言うんじゃありませんんん!!」
真弓「うん、私も近藤さんのケツ毛よりお菓子が欲しいので、ここはひとつお願いします。」
近藤「うーん…。と言っても、こんな男所帯に菓子なんて…。あ、真弓、バナナじゃ駄目?おやつにカウントしてくんない?」
真弓「おーい!山崎さーん、トリックオアトリート!」
近藤「ちょっと!興味無くさないで!お願いだから!」
真弓「えっ、あんぱん分けてくれるんですか!?ありがとうございますー!」
近藤「ねぇ、あんぱんがOKなら、バナナもOKにしてくれませんか、真弓さんんん!」
真弓「後であんぱん取りに行きますねー!今から近藤さんのバナナ食べるのー!」
近藤「やめてェェェ!!何か違う意味になっちゃうぅぅぅ!!」
真弓「(近藤さんへのイタズラはこれくらいにしてあげよう。)」

**********

#04 土方十四郎

真弓「土方さん、トリックオアトリート!」
土方「ほらよ。」
真弓「こ、これは?」
土方「菓子だが?」
真弓「土方さん酷いです。」
土方「何でだよ、ちゃんと用意してただろうが。」
真弓「どうしてイタズラの余地を残してくれないんですか!」
土方「そりゃイタズラより無事を選ぶだろ、普通。」
真弓「それは…そうですけど…。」
土方「真弓。ハロウィンで浮かれるのは自由だが、あんま羽目外しすぎンなよ。」
真弓「はーい、ところで中身なんですか?」
土方「マヨネーズ煎餅。」
真弓「………はい?」
土方「聞こえなかったか?マヨネーズ煎餅だ。」
真弓「…。土方さん、土方さん。」
土方「あ?」
真弓「残念ですが、イタズラします。こちょこちょ。」
土方「ちょ、オイコラ止めろ…!ぷふっ、何が気に入らねェんだ…!」
真弓「(嬉しくない訳じゃないんだけど、何だろうコレジャナイ感は…。)」

**********

#05 沖田総悟

真弓「沖田さん、トリックオアトリート!」
沖田「ほら。」
真弓「え!?これは?」
沖田「菓子以外に見えやすか?」
真弓「沖田さんが、お菓子を!!?」
沖田「妙な事を言いやすねィ。菓子が欲しくて来たんじゃねーんですか?」
真弓「そ、そうです。」
沖田「こっちは真弓の事を考えてちゃんと用意したんですぜ?疑われちゃかなわねェや。」
真弓「…ごめんなさい。これ、クッキー?食べても良い?」
沖田「もちろん。召し上がれ。」
真弓「うん、美味し……っくない!!なにこれ!?からいー!!!」
沖田「あははは!引っ掛かりやしたね。これぞ菓子もイタズラも両立した最高の一品でさァ!」
真弓「来訪したオバケを罠に掛けるなんて、誰も考えませんよ…。うぅ、水…。」
沖田「ほら、飲みなせェ。…安心しろって、ただの水でさァ。」
真弓「(沖田さんのところに来るオバケは大変だな…。)」

**********

#06 桂小太郎

真弓「小太郎、トリックオアトリート!」
桂「うむ、トリックオアトリート。」
真弓「………??」
桂「………。」
真弓「えっ、何でおうむ返し?その反応は想定してなかったんだけど。」
桂「? 真弓の中で流行っている挨拶ではないのか?」
真弓「いや、私初めて言ったし…。というか、小太郎ハロウィン知らないの??」
桂「ハロウィンとはあれか?カボチャの祭りの。」
真弓「んんんー。そうなんだけど、そうじゃなくて、」
桂「思い出してきたぞ。珍妙な衣装を纏い、他人の家に物乞いしに行く行事か。」
真弓「どうしよう、私の知ってるハロウィンと違う。」
桂「それなら期待に応えられるかもしれん。昨日エリザベスがカボチャを買ってきてな。彫刻して飾っていたのだが煮物にしてみたのだ。」
真弓「(それ食べる用じゃなくて、ジャック・オ・ランタンにしたかったんじゃ…。)」
桂「せっかく来たんだ。上がって食べていってくれ。」
真弓「(お菓子じゃないけど、まぁいっか。あと、出来れば食用カボチャでありますように…。)」

**********

#07 坂本辰馬

真弓「辰馬、トリックオアトリート!」
辰馬「おー!真弓、ハッピーハロウィンぜよ!それにしても、まっこと可愛い衣装じゃのう!」
真弓「ありがとう!魔女なんだよー。」
辰馬「せっかくなら、こっちも合わせてみてくれんか。あと、これとこれ。」
真弓「ちょ、ちょっと、辰馬。こんなにどうしたの衣装。」
辰馬「今日は真弓の仮装が見れる日じゃき、色々取り寄せしたがじゃ。まず、どれにしようかのー。」
真弓「あ、あの、辰馬!ハロウィン!お菓子貰いに来ただけなんだってば!」
辰馬「そんな事ば知っちゅうぜよ。菓子は用意してあるが、渡してしもうたら真弓はまた出掛けるじゃろ?」
真弓「それはそうかもしれないけど…。」
辰馬「だったらまだ菓子を渡す訳にはいかん。せっかく真弓の仮装を目一杯愛でられるんじゃ、そこは譲れんぜよ。」
真弓「分かった。じゃあ、辰馬も着て?その後、一緒にお菓子食べよう?」
辰馬「おぉお、これは楽しみぜよ!」
真弓「(本当のハロウィンとは違う気がするけど、楽しそうだからいっか。)」

**********

#08 高杉晋助

真弓「晋助、トリックオアトリート!」
高杉「……。」
真弓「まさかのノーリアクション!?晋助、今日はハロウィンだよ、ハロウィン!」
高杉「それくらい知ってる。」
真弓「日本語じゃないと意味伝わらない?お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞー!だよ。」
高杉「知ってるって言っただろ。」
真弓「じゃあ、何で…。」
高杉「待ってやってんだよ。真弓の"イタズラ"ってやつを。」
真弓「えぇ!?」
高杉「しょうもねェイタズラだったら、やり返すからな。」
真弓「何それ、何でこっちのハードルが上がってるの!?」
高杉「…もっとこっちに来いよ。」
真弓「っ、晋助…。」
高杉「真弓。」
真弓「……えい!晋助の下駄、討ち取ったり!今から艦のどこかに隠します!それじゃねー!」
高杉「チッ、逃げられたか。…後で"イタズラ"しに行ってやらねェとな。」
真弓「(とりあえず、また子の部屋の前に置いておこう。)」

**********

#09 神威&阿伏兎

真弓「神威さん、阿伏兎さん、トリックオアトリ、」
神威「真弓、トリックオアトリート!残念、俺の方が早かったね。」
阿伏兎「すまねェな。団長がどうしてもハロウィンやりてぇってきかねーもんで。」
真弓「そうなんだ。はい、キャンディーどうぞ。」
神威「ありがと。それじゃ、トリックオアトリート。」
真弓「えっ、神威さん、今渡したじゃない!?何で!?」
神威「これっぽっちじゃ足りないヨ。ほらほら、早く出さないとイタズラしちゃうぞ?」
阿伏兎「このすっとこどっこい!真弓が困ってんじゃねェか。」
真弓「んー…そうですね。手持ちには神威さんを満足させられる程のお菓子は無いです…。」
神威「じゃあ、俺と阿伏兎にイタズラされる?」
阿伏兎「団長、勘弁してくれ。俺と真弓は絵面的にマズイ。」
真弓「あ!分かりました!じゃあ、二人のお時間少しだけ私にもらえませんか?」
神威「構わないけど、どうするつもり?」
真弓「今からお二人連れてスイーツバイキングに行きます!これでイタズラなんて言わせませんよ!」
神威「良いネ。…でも、満足出来なかったらやっぱりイタズラするから覚悟してなよ。」
真弓「(お店の人、頑張って…!)」

**********

#01.5 坂田銀時

真弓「やー、ハロウィンも無事に終わって良かったね。」
銀時「本当にな。真弓のおかげだわ。」
真弓「余ったお菓子は銀ちゃんにあげるね。はい、ハッピーハロウィン!」
銀時「悪ィね。…あ、そういや、イタズラどうなったの?」
真弓「え?あぁ、冗談だよ。特に何も考えてないし。物隠したりとかくらい?」
銀時「オイオイ、大人のハロウィンの"イタズラ"っつったら、もっと色気あるやつなんじゃねェの?」
真弓「なっ、なにそれ!…ちょ、近い近い!」
銀時「真弓、トリックオアトリック。」
真弓「選択肢無いんだけど!?っていうか、銀ちゃん仮装してないのにズルいよ。」
銀時「俺は一年中、狼男のコスプレしてるんですー。」
真弓「屁理屈…!」
銀時「ま、ハロウィンだしな。甘さは選ばせてやるよ。…どうする?」
真弓「…っ、めっちゃくちゃ甘いのが良い。」
銀時「りょーかい。」
真弓「(結局、お菓子もイタズラも手に入れるんだから、本当勝てないや…。)」

【では皆さま、ハッピーハロウィン!】


end

 
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -