50.歪んだ国のアリスのように
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「このモノガタリはー、そろそろ、ねぇ?」
幼い声が響く。
足元で呻き声が聞こえたとしても、知らぬことだ。
幼き声は、楽しげだ。
この先の物語を渇望するように。
弾んだ声で、
まだかまだかと、
瞳を輝かせ、急かすように。
「動きだすかなぁー?」
この歪んだ物語を。
「───ねぇ、──」
求めた、純白。
まさかこんな事になるなんて、誰が想像できたのか。
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