◎相変わらず会話文です

母親の場合

「え?もし貴方たちと鬼灯様が崖から落ちかけてたらどちらを助けるかって?」
「うん」
「ちなみに片方しか助けられませんからね」
「なんというか究極の選択ね…そうねえ、私は…」

数分後

「私は貴方たちを助けますよ」
「ええ?」
「お父さん見殺し?」
「見殺しって貴女ね…」
「でもそういう事ですよね?お父さん落ちるんだよ?いいの?」
「そりゃあ良くはないけど…そもそも考えられないんです、あの人が崖から落ちそうになってる所が。もし落ちかけてても一人で登ってこれそうじゃない?」
「まあ、」
「確かに…」
「ね?だから私は貴方たちを助けるわ」

(そもそも鬼灯様で例えるのが無理な話)


父親の場合

「は?貴方たちと彼女どちらを助けるかですって?」
「うん、ちなみにお母さんは俺たちって言ってた。お父さんが落ちるところがそもそも想像つかないって」
「まったく…私をなんだと思ってるんでしょうねえ」
「お父さんどっち?やっぱりお母さん?」
「私も貴方たちを助けますよ」
「ええ!?お母さんの事見殺しにするんですか!?」

パコーン!

「痛い…」
「表現が悪い。ですがまあ、その通りかもしれませんね」
「意外です、お父さんならお母さん助けるかなって思ってました」
「そうですか?ああ、ですが…やはり解答を変えても?」
「「どうぞ」」
「貴方たちを助けた後で私も崖に飛び込みます。はい、遊びは以上!そろそろ寝なさい」

「…結局、」
「…選ぶのはお母さんなんですね」

(もし母親が先に逝ったらどうなるんでしょう)