01.尾行
ちょっと買い物に行きたいんだけど、と翠花が俺に言った。
特に止める理由もないので、暗くなる前に帰って来いと釘だけを刺してカードを渡した。
「マジで!?」
「ありえねー」
「一体何を考えてるんですか 三蔵ッ」
たったそれだけなのに数分後、何故か非難を浴びた
何が何だか訳のわからない俺に八戒は『翠花が一人で買い物なんて出来る訳ないでしょう!?』とまくし立てて足早に部屋を出て行く、それを追いかける様に残りの二人も部屋を出て…
静まり返った部屋に一人残された俺はただ思わずにいられなかった
「お前らの中でアイツは一体幾つのガキなんだ…」
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