『殺れ』


一体何処で道を間違えたのだろう


『お前が殺らなければ誰が殺るのだ』


私はただ、下界を愛した


『これは任務だ』


私はただ、天上界を愛した


『命令に背く事は許されない』


そして…―――


「――金蝉」


全てはきっと、あそこから狂い始めたのだ。







16.無慈悲な選択権





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