「汝が…白青院 翠花か?」
「はい……」
観世音菩薩が帰った後、シイはそう言って私を見た。
……ってかさ。
『はい』とか普通に言っちゃったけど……今…喋りましたよね。
「人の言葉が判る獣が珍しいか?」
「えっと……」
「案ずるな大丈夫だ 小さくもなれる」
シイはそう言うと、本当に鼬かフェレットくらいのサイズになって私の肩にひょいと飛び乗った。
「汝が我が主 これからよろしく頼む」
「い…いいえ こちらこそ!」
そう言って笑った。
『訣別〜
決意
〜』
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