砂漠の中を一台のジープが走っていた


「そろそろ着く頃か?」
「戻るのが少し遅くなっちゃいましたね」


後部座席に命の水を積んで…
けれど、ふと案内役だった男が視線を逸らして『なんだ?あれは』と声を上げる
そんな声に悟浄も首を捻ると


「なんであの辺りだけ赤いんだ?」


目に入ったのは赤い光
その光景に八戒の脳裏に一つ嫌な予感がよぎる
彼が『まさか……』と小さく呟いた刹那、男が叫んだ


「!!! 燃えとる……うちの村の方だ!!」
「何ィ!?」
「―――掴まってて下さい!!」


見えたのは赤い赤い炎
それは全てを呑み込むようにただ轟々と燃え続けていた……






『オアシス〜〜』





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