一人の少女がいた。
色が白く、髪さえもブルーホワイトで……
一人の少女がいた。
優しく、明るくて時に厳しい……
一人の少女がいた。
けれどその少女は、ずっと一人だった。
愛情を知らず、孤独を抱えてずっと一人で生きて来た。
一人の少女がいた。
少女はある時、一人の男を愛した。
一人の少女がいた。
頼るものは無くなり、只悲しみと孤独を抱え続けた……
少女がいた。
彼女は愛情を忘れた。
全て忘れて只、くゆっくりと瞳を閉じた。
『暮れ行く世界・終』
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