その異変は
私達の側で既に起こり始めていた…




『こんにちは アリスさん』




見た事のない不思議な世界で
奇妙な猫に出会い




『ティーパーティへようこそ、お嬢さん』




狂った時計の散乱するパーティー
奇怪な世界の奇怪な住人達
そして
そんな彼らから知らされたのは…―――




『此処から出るって?

それは出来んわ…

何せ此処はあの方の理想郷やからね』





繰り返す日常、繰り返す物語




『俺もずーーっと此処でこうやってる…

嫌だけどさ、仕方ねーし。』





一度落ちれば二度と戻れない異世界




『ボクが白ウサギだよ?

こんにちは、可愛いアリスちゃんv





奇妙な世界で奇妙な住人達と
永遠を生きるか…




『方法なら一つだけありますよ。

白ウサギを殺し城の時計を進める…

そうすればあるいは―――』





白ウサギを殺し
奇妙な世界から抜け出すか…




『この私に刃向かおうっていうの?

本当、笑っちゃうわね』





抜け出せない不思議の世界と繰り返す物語を果たして止める事が出来るか…―――?




『フン、やってやろうじゃねえか…』





201041日より連載開始…―――

【cast】
アリス:玄奘三蔵
チェシャ猫:猪八戒
帽子屋:沙悟浄
ネムリネズミ:孫悟空
イモムシ:ヘイゼル=グロース
白ウサギ:烏哭三蔵
ハートの女王:玉面公主
ナレーション:白青院翠花










「オイ、ちょっと待て。」

「ん?」

「あ?どうかしたか、アリスちゃん?」

「どーしたんだ?」

「何か不都合でも?」

「不都合だらけだろうが!!何故俺が女の格好をしなきゃなんねぇんだ!!!」

「何で…って、ホラ。私達の中で金髪っていったら三蔵しかいなかったんだもん」

「それくらい鬘でどーにかすりゃいいだろうが!!」

「偽物より本物って言うだろー?」

「そうですよ、三蔵 それに案外似合うかもしれないじゃないですか」

「衣装もちゃんと用意してあんだぜッ!!」

「そーいうわけだから、一回着てみるだけ着」

「るか、このバカ共がぁぁあああッ!!!」


スパーン!!!



「「いってぇー!!」」

「じ、冗談なのに…」

「三蔵、三蔵、今日って何の日か知ってます?」

「あ"?今日?…たしか4月1日だ………………あ。」

「まぁ、そういう事です。」




※エイプリルフールのネタです
信じないでね!!






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