裏考察 | ナノ

■姜維考察■

『私と同じ気持ちを、貴女が持っていてくれない所ですよ。』

ひたひたと忍び寄る黒い影。彼はそんな感じがします。陸遜と同じように非常に優秀で、周囲からの信頼も厚く、将来も有望な軍師。

でもこういう優等生タイプって、一度切れたら何をするか解らないと言うか、諸刃の剣的な危うさを秘めていると思うんですよね。しかし見事にそれを普段は封印してるから、夢主もそんな彼の本性に気付かない。

一番最初の『歪んだ劣情』で1人孤独に毎晩己の肉体を慰めていた姜維。一応彼の中にも罪悪感というか、夢主に対する我慢の気持ちをちゃんと持っていた訳です。(初めは)

でもそれが夢主に現場を見られてしまった事をきっかけに、瞬時に想いが爆発してしまった。それが、彼の「キレる」という事だと自分なりに考えてみました。

少なくとも、私の中では姜維が黒く変身する瞬間は必ず何かをきっかけとして、今まで抑えていた物が放出された…みたいなものじゃないかな?と勝手に思ってます。

普段優秀な優等生の彼らには、理解できないのです。この世に自分の思い通りに成らない物が存在するという事が、どうしても理解できないのです。

「気に入らない所?あぁ…確かにありますね。貴女が私と同じ気持ちを、持っていてくれない所です……」と彼はその中で言ってましたが、そのまんまです。自分はこんなにも夢主の事が好きなのに、夢主は違う。それがもう憎らしいほど、気に入らなくてたまらない。

夢主は泣き叫んで深い悲しみに陥っていましたが、彼はとても満足しています。形なんかどうだっていいのではないかと思います。大好きな女性を手に入れる事が出来たなら。

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