このゲームを終えてからずっと黒岩満の事を考えてしまうくらいには情緒を揺さぶられたキャラクターです。
きっと『自分が若年性アルツハイマーだった』とか少しでも同情できてしまう理由があったらここまで好きにならなかったと思います。逆に、どこまでも同情できて苦しくなってしまう悪役で出てきたのが次作の桑名仁ですね。こちらも大変好きです。

ただの悪、純粋な悪。
できるから、それがもっとも効率のいい金の稼ぎ方だから人を殺せてしまう人なので本当に言葉が悪いのですが、死ぬことでしか止まれないのだと思ってしまったり。
人には元来ある『これを踏み外したらまずいぞ』っていうストッパーが欠けているひとだと思っています。いわゆるサイコパスってやつですね。

黒岩のやられたらただじゃおかないという反骨精神とか、ファイトスタイルとかが少し八神を彷彿とさせるのは、松金組長や海藤さんと出会わなかった最悪の形の八神って考察をどこかでお見掛けしてなるほどなあと思った次第です。