12.12.29 魔法少女たかお☆マギカ ()
結構前なんですが映画のまどマギ見てきました。
それで見ている間中頭の片隅でたかおマギカが上映されてまして。
一緒に見に行った友達には台無しだなって言われましたが個人的には結構楽しいです。
ということでダイジェストみたいな感じで書いてみようかな〜と思います。
そんなの認めない!って方はスルーしてください。
笠松さん以外女体化です。
名前は以下の通り。
高尾かずな
黄瀬りょうこ
降旗こう
緑間まこと
青峰ひかる
「たかおっち〜。こうっち〜。おはようッス」
「おはよう」
「おはようりょうちゃん」
何も変わったことは起きない日常。いつも通りの日々。愛すべき日常生活。それに満足していた。
「転校してきた緑間まことです」
突然の転校生。緑の髪が長くてきれいで思わず息をのんだ。じっとこっちを見つめる視線にたじろぐ。どこかで会った気がして。
「保健室に行きたいので案内するのだよ」
案内する。人のいない渡り廊下に来るまでの沈黙。
「高尾かずな。オマエに甘いことを言って奇跡を約束するものが現れてもそれに応じてはならない」
謎の言葉。あたしは困惑した。
「助けてください。かずなさん、助けて」
放課後のあたしの脳内に話しかけてくる謎の声。現れたのは傷ついた不思議な生き物。そしてあの転校生。
「その生き物をこっちに渡すのだよ」
「緑間さんなんで……?」
傷ついた生き物を助けたあたしとりょうちゃんの前に現れる伊月さん。
「黒子を助けてくれたの?ありがとう」
彼女から聞く魔法少女という存在。
「つまり魔法少女は魔女から街の人を守ってるんですか?」
魔法少女への憧れ。魔女退治についていくあたし達。
「なんでこんなもの持ってくるんだよ。オレに対する嫌がらせか?オレはもうバスケができないのにっ」
「センパイ……。私そんなつもりじゃ……」
事故で足の動かない笠松先輩と先輩が好きなのに上手くいかないりょうちゃん。
「魔法少女にはなるべきではないのだよ」
黒子との契約に反対し契約を邪魔する緑間さん。そんな中どんな願いで契約しようって考えてる。
「本当は怖いんだ。一人で魔女と戦うのは」
「だったらあたしが一緒に戦います。こんなあたしでも誰かの役に立てるなら」
「本当に……?もう一人で戦わなくてもいいの?」
希望に顔を明るくする伊月さん。その笑顔が魔法少女になる決意を後押ししてくれる。
「伊月さん……」
「どうして……」
魔女に殺された。伊月さんが。目の前で。
「魔法少女になるということがどういうことだか分かっただろう。魔法少女になるべきではないのだよ」
明るい、希望に満ちていた魔法少女という存在は絶望に変わる。
「あれ、こうちゃん?」
魔女の影響で集団自殺しようとするこうちゃん。止められない。そしてあたしは魔女に捕まった。
「助けられて良かったっス」
「りょうちゃん、魔法少女に……?」
笠松さんの足を治して魔法少女になったりょうちゃん。
「高尾っちが一緒にいてくれるならそれだけで十分ッス。この街は私が守るッス」
それなのに。
「魂はソウルジェムとして体から分離されるんです。ソウルジェムが壊れない限り体はいくら傷ついても大丈夫なんですよ」
「なんで、それじゃあ……」
「化け物じゃないっスか」
「酷い。どうしてそんな風にしたの?」
魔法少女の真実。だんだんと思い詰めていくりょうちゃん。
「伊月が居なくなったと思ったら新入りがいたのかよ」
りょうちゃんの前に立ちはだかる青峰。自分のためだけに魔女を狩る、伊月さんとは反対の魔法少女。
「笠松さんが好きなんだ。りょうも好きなんでしょ?でも、明日、告白する」
魔法少女であるがゆえに笠松さんに告白できないりょうちゃんの事情を知らず告白しないことを責めて、さらに告白するとまで言うこうちゃん。りょうちゃんはどんどん追い詰められていく。
「いいか、魔法少女の願いは、力は、他人のためじゃなく、自分のために使うんだ」
敵対していたが歩み寄っていく青峰。だけど……。
「ねえ、どうしてこうなったの」
りょうちゃんのソウルジェムが黒く濁る。現れた魔女。
「てめえ、黄瀬に何しやがった」
「あれは黄瀬そのものだ。彼女は魔女になったのだよ」
「りょうちゃんやめてっ」
魔女になってしまったりょうちゃんはあたしの呼びかけにも反応しない。
「おい緑間、そいつ連れて逃げろ」
「青峰……」
一人魔女の空間に残る青峰。
「一人ぼっちは寂しいもんな」
黒子を問い詰めて明かされる真実。魔法少女はやがて絶望し、魔女になる。そのエネルギーを集めるのが黒子の役目。
「騙してたの?」
「騙してたなんで人聞きの悪い」
「みんな、死んじゃったじゃない」
「君は最強の魔法少女になれる。魔法少女になってくれるのを待ってますよ」
時間はない。もうすぐやってくる。ワルプルギスの夜。
「緑間さんだけでワルプルギスの夜を倒せるの?」
「倒してみせる」
「でも、一人じゃ無理だよ。あたしも……」
「魔法少女になるなっ。お願いだから守らせて……」
―――――――――
それは最初の世界。私は心臓の病気で入院していた。ようやく退院したあとに高尾と出会う。
「ここは、どこなのだよ……?」
謎の空間に謎の生き物。恐怖で凍りついた私の前に現れたのは高尾と伊月さん。
「間に合った。大丈夫、緑間さん?」
「だいぶ魔法少女として戦えるようになってきたな」
「助けられて良かった。もう大丈夫だよ緑間さん」
そこで知る魔法少女という存在。でも、ワルプルギスの夜がやってきた。
「行くのか?伊月さんも死んでしまったのに。一人じゃ無理だ」
「それでも行くよ。あたしは魔法少女だから」
一人でワルプルギスの夜に立ち向かう高尾。だけど敵うはずなんてなかった。
「高尾さん……」
「あなたの願いを叶えましょうか?」
声をかけてきたのは黒子。
「私は高尾さんとの出会いをやり直したい。高尾さんに守られるんじゃなくて、守る存在になりたい」
目を覚ますとそこは病院で、退院の日。魔法少女になって時を巻き戻したのだと知る。
「高尾さん、私も魔法少女になったのだよ」
今度は高尾が死なないようにって思ったのに、高尾は結局魔女になってしまった。
「騙されてる。教えないと……」
時を巻き戻しても、信じてもらわなければ意味がない。どうしても、高尾が助けられない。
「ねえ、二人になっちゃったね」
「このまま魔女になって世界をめちゃくちゃにするか……?」
「お願いがあるの。真ちゃんにはできるけどあたしにはできない」
「なんだ……?」
「あたし、魔法少女にも、魔女にもになりたくない。黒子に騙される前の馬鹿なあたしを助けて……」
「かずな……」
「やっと、名前で呼んでくれたね」
巻き戻す。巻き戻す。何度だって巻き戻す。かずなを救うためなら。どんな手段だろうと彼女を魔法少女にはさせない。
――――――――――
一人でわるプルギスの夜を倒すなんて無理だ。巻き戻す前のあたしは、それでも魔法少女になったら魔女になってしまうという。あたしを助けたい緑間さんの気持ちは十分に伝わってきた。でも、何かできることはないの?
そこで、一つの考えが閃く。
「もう、駄目なのか……」
「諦めないで」
「かずな……」
決意を胸に、緑間さんのところへ行く。
「駄目だ。魔法少女になっては……」
「大丈夫。真ちゃんが今まで頑張ってきたことは無駄にしないから」
「かずな……」
「さあ、願いを」
息を大きく吸って、言う。
「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で。神様でも何でもいい。今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい。それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる。これが私の祈り、私の願い。さあ!叶えてよ!!」
「何を言っているのですか。それは宇宙を創り変えるということですよ」
それでも、願いは叶えられた。あたしは概念になってしまったけれど、すべての魔法少女を円環の理に導く。
「そっか、真ちゃんは時間を操る魔法少女だから、覚えていられるんだね」
世界を創り変えるのに付き合ってくれた真ちゃん。
「今のあたしには全てが見えるよ。今まであたしのために頑張ってくれたんだね。真ちゃんはあたしの最高の友達だよ」
「かずな……」
――――――――
かずなが創り変えた世界に当然高尾かずなという存在はいない。魔女はいなくなったけれど、その代りの魔獣が街にうごめく。魔法少女はそれと戦わなければいけない。でも、だれも魔女になることはない。
だから私は戦う。いつか、円環の理に導かれて再びかずなに会う日まで。
書いてる私だけが楽しいたかお☆マギカでした。
ここまで読んでくださった方ありがとうございました。