もうねたら?




夜中まで起きていることがよくある。
本を読んでいてとか、考え事に耽っていて、トレーニングを行っていて、見張りをしていてなど場合はさまざま。

それでもいつも彼が私に声をかけて私を眠りへと導く。
彼とは、旅の仲間でリーダー的存在のユーリ。仲間思いで正義感も強い。私は彼を尊敬している。

今日もまた、みんな眠りについているにもかかわらず一人、夜空を眺めながら起きているとユーリが私に声をかけてきた。



「ねないのか?」

『ユーリこそ』

「俺はいいんだよ、見張りだ」

『昨日もそう言ってた』

「あのあと寝たよ」

『ラピード代わってもらったの?』

「そーゆーこと」

『じゃあきょうは私が見張りするよ』

「お前昨日も遅くまで起きてたろ?明日も早いんだ今日はもう寝ろよ」

『いいの、星を見てるから』

「じゃあ俺も付き合うよ」

『ユーリ寝ないの?』

「ハイトが寝たらな」

『じゃあ朝になるよ』

「結構」

『私の話に付き合ってて楽しい?』

「まあ、な」

『そっか、じゃあ寝ようかな』

「じゃあってなんだよ」

『楽しいことはまた別の日の楽しみにしなくちゃ』

「なんだそりゃ」

『今日はユーリの言う通りねるよ』

「そんじゃ、俺も寝るかな」

『そっか、』

「おう」



おやすみ
(あなたと二人で話したいから夜中まで起きてるなんてないしょだよ?)


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