お幸せに


ユーリと私とフレンとは昔からの馴染である。
そしてその幼馴染のユーリとその仲間たちといっしょに私もギルド凛々の明星の一員として旅をしている。

これから起こるこの話は日常の一部分である。




「ハイトー!」

『なあに、エステル?』

「ハイト!この衣装着てみません?」


と、エステルの取り出してきたものはジュディスのグラマスメイドのコスチューム。
エステルは私にこれを着せて恥ずか死(と書いてはずかしと読む、いやこれはいまつくって言葉だ)をさせる気なのだろうか?


『エステル、私は遠慮するよ、しかもそれジュディスのだよ』

「大丈夫です!ジュディスには許可とってありますから!それと、ユーリにも!」

『なんでユーリ?!』

「だってこの間ユーリがハイトは俺のものだからハイトに何かするときは俺に許可とってからにしろって」

『なに考えてるんだか
私はユーリのものじゃないからユーリに許可取らなくてもいいんだよ
それに、私はそれを着ないよ』

「あら、着てみればいいんじゃないかしら?」


どこからともなくジュディスが現れた。
さりげなくコスチュームを差し出されている。


「着ろよ、ハイト」

『…ユーリ』


さっきの問題発言をした張本人。なぜか命令形。


『ユーリ、あんたエステルに変なこと吹き込んだでしょ?』

「なんだよ、それ」

『私があんたのものだとかどうだとか』

「あぁ、あれか、だって事実だろ?」

『どの時点で事実になるんでしょうね?』

「あなたたちもうとっくの間に付き合っているのだと思っていたのだけれど」

『もー、ジュディスからかうのやめてよー』

「そうだったんですか?!」

「そうだぞー、エステル」

「素敵です」

『こら、そこ盛り上がらない』

「ハイト、これいつ着てくれるんです?」

『まだその話を引っ張ってくるか…!』

「私もみたいわ、だってあなたいつもその服じゃない」


確かに私はいつも同じ服装でかわいいとはとても言えたものではないが私はこれが気に入っているので放っておいてほしい。


「ハイト、着るならこれつけてくれ」


と、ユーリに渡されたのは猫耳のカチューシャ。


『猫耳萌か』

「悪いかよ」


別に悪くはないけど、おま…21歳で猫耳萌はイタイぞ


「なんだその目は」

『憐れんだ目だ』

「ハイト、着てくれないんです?」


しつこいなこの子…!!


『いい?エステル?私はこれを着ないの!』

「ハイトは意地悪です」

「おー、ハイトがエステルいじめてるっと・・・」

『あんたが私をいじめてるんでしょうが!』

「こうなったらあれね」

「だな」

「です!」


なによ…急に結束して


『せ、迫ってくるな!』

「ジュディ取り押さえろ!」

「まかせて」

「エステル!いまだ!」

「わかりました!」

『な、なんだっ…や、やめてぇぇぇええ〜〜!!』




結局着替えさせられた


『胸が…』

「キツそうね」

「大きい…です…」

「お前何気にすげえな」

『食いつくな』

「おま、」

『なに』

「猫耳はどうしたんだよ?!」

『だれがつけるかああ〜〜!!!』


「なにやってるのかな?」

「なんか、楽しそうね」

「ばかっぽ〜い」

「いいんでないの?」

「どうでもいいけど、出発しないの?」

「まだかかるでないの?」

「ぼくもまざろー!」

「おっさんもー!」

「へ?ちょっと…しょうがないわね、私も…」


『なあっ!カロル、おっさん、リタまでなにみんな寄ってきてるの!
散れ散れ!』

「いいじゃねえかにぎやかでよ」

「胸…スゴ」

「リタ…どこみてるの?」

「うっさいがきんちょ!」

「ハイトちゃん似合うわね〜」

『あはは〜うれしくないなあレイヴン』

「素直じゃないです」

「そうね、ハイトはもっと素直になればいいのに」

「だとよ、ハイト」

『一番素直とは程遠いユーリには言われたくないかなあ』


私たちはこれから世界を救うというのに暢気だ。そう、まさしくこの仲間、日々を守るために世界を救うのだ。たとえ、仲間以外の誰にも受け入れられなくても、私たちはこの正義を貫き通す。

この世界と仲間たちへ


お幸せに
(この世界よ、永遠に)


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