庭球 | ナノ




※会話のみ



「謙也ー」
「んー」
「白石くんがなー」
「んー」
「ウチのことすきやて」
「んー…てえええ!?」
「謙也やめて俺にせえへん?て」
「白石お前えええ」
「あないなヘタレより俺のがいいと思うんやけどって」
「ヘタレちゃう言うてるやん」
「あー確かにヘタレやけどな、ウチには格好良くみえんねんって言っといた」
「ヘタレみとめるんかい!なんで?!俺ヘタレちゃうやん」
「手繋ぐのに一ヶ月かかった奴が言う言葉か」
「ゔ」
「ヘタレやけど、一生懸命考えて行動に移して、優しくしてくれる謙也やから、そんな謙也が格好良くみえんねん」
「葵…」
「白石くんが学校中から言われるイケメンで格好良くても、ウチには謙也以上にイケメンはいないんや」
「おんっ」
「あんなヘタレやけど、ウチは謙也がすきなんや。だから、堪忍な」
「…俺、泣きそう」
「って謙也の格好良さを白石くんに力説してた夢をみた」
「夢かーい!」




力説してみる



「でも学校一より少し劣った謙也のがウチにはあうな」
「劣った?」
「ヘタレって劣ってるやろ」
「…さっきとは別の意味で泣きそうや、俺」
「ま、謙也が謙也やからウチは好きなんやけどな」
「! 葵…っ!」



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アホな謙也がすきです。

2011.03.
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