自分の為だと嘯いて、またひとつ這い上がったら、彼女は世渡り上手な事で、と嫌みを含めて言った。
それで良い。知らないで居てくれた方がこっちとしても。
変に気を回されない方が、サポートしてやりやすい。

何処までも、真実を貫く彼女が動き易いように、正義が正義であるように。
そう在る為に、上に立つ。
社会を変えたければ、偉くなれ。
正義を貫き通したければ、上に行け。そうして、狂わない羅針盤に成れ。
















対策室の話が出た時、率先してメンバーを選んだのは俺だった。
絵里子の事だ。一癖も二癖もあるような奴らじゃないと、物足りなくて士気を下げるかもしれない。
変わった連中の集まりの方が、鍛え上げ甲斐もあるってもんだ。

何かとケチを付ける上を何とか納得させて、メンバーの写真をずらり、並べる。
問題児ばかりの上には、期待の星。大澤絵里子。

お前が、大暴れ出来る舞台を用意して置いた。
俺は対策室の手柄を糧に更に上に行くから、追い付いて来いよ。追い掛けなくていい。そこにさえ、お前が居たら。
そうしたら、今度はお前を守ってやろう。

嘯いた分だけ培ったこの盾で。



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