バイオ特殊部隊の種類

Q.バイオハザードに登場する各特殊部隊の種類と目的って何?

A.ゲーム中に登場する特殊部隊には、ハンクらが所属するアンブレラ私設部隊から、クリスらが所属するバイオテロ対策部隊まで様々な特殊部隊が存在している。
各部隊によって役割が異なるため、それぞれ簡単に説明しよう。

まずバイオテロ対策部隊だが、これは主にアンブレラが生み出したB.O.W.による犯罪テロ行為を鎮圧する民間組織になる。

▼合衆国特務機関(エージェント)
部隊ではないが、ラクーンシティ壊滅事件後に合衆国が立ち上げたバイオテロ対策機関である。
大規模な軍事作戦では対処し難いバイオテロに対応するため、サバイバル能力に長けたエージェントが極秘で単独任務に当たる形になる。
合衆国大統領管轄の機関であるため、他の特殊部隊とは異なった特命の任務を帯びている。
エージェントの具体的な職務は、ホワイトハウスから極秘指令を受けた後、専属オペレーターの指示を受けて単独でバイオテロ発生地域に潜入するというものだ。
なぜオペレーター付きの単独行動か≠ニいうと、万が一エージェントが任務に失敗しても、合衆国大統領が関連している経緯を部外者に悟られないようにするためだ。
この機関にはレオン・S・ケネディやシェリー・バーキンが所属している。
ちなみに、レオンはラクーンシティ壊滅事件後に才能を買われてスカウトされ、シェリーはGワクチン保有者である事から保護された後、エージェントとして採用されている(詳細はBIO4、BIO6にて)。

▼B.S.A.A.
【B.S.A.A.】とは「Bioterrorism Security Assessment Alliance」の事で、アンブレラ崩壊以降から多発するバイオテロに対抗するため、製薬企業連盟が資金を搬出して結成した反バイオテロ部隊だ。
…と、表向きは善良な印象を受けるが、実際はアンブレラが起こした一連の事件で巻き添えを食らう形となった製薬企業連盟が、失墜したイメージの挽回と責任追求を回避するために創設した部隊である。
その証拠に【B.S.A.A.】の設立には、アンブレラと深い繋がりを持つ大企業『トライセル』が大いに関わっている(トライセルの詳細はBIO5にて)。
このおかげで【B.S.A.A.】はバイオテロ鎮圧部隊にも関わらず、スポンサーである製薬企業連盟(主にトライセル)の意向が反映されやすい部隊になってしまっているのだ。
結成当初の【B.S.A.A.】はあくまで民間主導の部隊であり、初期メンバーはクリスとジルを含めたわずか11人しかいなかった。
しかし、バイオテロ悪化に伴い国連管轄の実働特殊部隊として再編成された事から、現在(BIO6まで)では世界8ヵ所に各支部が設けられ、世界で活躍するまでになっている。
【B.S.A.A.】の具体的な職務だが、12人編成のチームで行動する特殊作戦部隊『SOU』と、2名で行動する特殊作戦要員『SOA』があり、種別によって任務が全く異なる。
『SOU』は交戦や鎮圧を主とした戦闘部隊だが、一方の『SOA』は捜査や諜報を重点に支部を超えた広範囲の活動が許可されたスペシャリストであり、クリスとジルは後者『SOA』になる。
主な【B.S.A.A.】隊員は、クリス・レッドフィールド、ジル・バレンタイン、シェバ・アローマ、ピアーズ・ニヴァンスらがいる。
ちなみにクリスとジルだが、洋館事件以降から長年バイオテロに関わっている事もあり、【B.S.A.A.】の中では『オリジナル・イレブン』と呼ばれている(詳しくはBIO5にて)。

次のアンブレラ私設部隊だが、これらは自社のB.O.W.が引き起こした事件や災害の事態収拾、証拠隠滅のために投入される部隊である。

▼U.B.C.S.
『U.B.C.S.』とは「Umbrella Bio Hazard Countermeasure Service(アンブレラ・バイオハザード対策部隊)」の事で、バイオハザード発生地域に真っ先に派遣される収拾部隊だ。
その任務の危険性から隊員の多くが戦争犯罪者などのならず者で構成され、スカウトされた者は無罪と交換条件という形で強制参加している。
ただ、さすが犯罪者の集まりだけあって、この部隊には『監視員』と呼ばれる私利私欲で動くスパイが複数紛れている。
この『監視員』は本部から特殊任務を与えられ、仲間隊員を監視しながらB.O.W.戦闘データやサンプルの回収、アンブレラ関連施設の破壊工作など、徹底した証拠隠滅のための掃除人として暗躍している。
ラクーンシティ壊滅事件の際には人命救助のために投入され、隊員にはカルロス・オリヴェイラ、ニコライ・ジノビエフらがいる。
ちなみに『U.B.C.S.』の設立にはアンブレラ幹部セルゲイ・ウラジミールが関与しており、『監視員』のニコライとは冷戦時代の部下だそうだ。
余談だが、ニコライは任務における生存率の高さからハンクのライバル的存在と言われているが、こいつの場合は戦闘能力よりも平然と仲間を犠牲にする狡猾非情な性格のおかげで生き残っているところが大きい(カルロス、ニコライの詳細はBIO3にて)。

▼U.S.S.
『U.S.S.』とは、「Umbrella Security Service(アンブレラ保安警察)」の事で、アンブレラ幹部直属の精鋭部隊になる。
この部隊は少人数で様々な任務を遂行し、サンプル回収や隠蔽工作、暗殺任務をもこなすエリート部隊である。
黄道特急事件やラクーンシティ壊滅事件にも投入され、ハンクが所属するのは『U.S.S.』のアルファチームになる。
もう1つのデルタチームには『ウルフパック』と呼ばれる部隊があり、隊員にはベクター、スペクターらがいる(詳細はBIO・ORCにて)。
ちなみに『U.S.S.』は同じアンブレラ私設部隊である『U.B.C.S.』とライバル関係にあるようだ。
ここでも余談だが、ハンクの戦闘能力はロックフォート島の軍事訓練施設で培われたものだ。
どんな任務も完璧にこなす事から『死神ハンク』の異名を持ち、ラクーンシティ壊滅事件の際にも他隊員が全滅したにも関わらず1人生還している。
ハンクの名はコードネームであり、常にガスマスクを装着しているため素性は一切不明だが、シリーズによっては一瞬だけ素顔が見える場面もあるので、興味があれば探してみるといい。

せっかくなので私が隊長を務める部隊も紹介しておこう。

▼S.T.A.R.S.
【S.T.A.R.S.】とは「Special Tactics And Rescue Service(特殊戦術及び救助部隊)」の事で、ラクーンシティの治安強化を目的に創設されたラクーン市警管轄の特殊部隊である。
こちらもラクーン市の治安部隊とは表向きで、裏ではラクーンシティとアンブレラが共謀しており、アンブレラの諜報目的で創設されている。
そのため【S.T.A.R.S.】は、アンブレラ幹部で工作員でもあるアルバート・ウェスカーが隊長として部隊を統率しているのだ。
さらに活動資金もアンブレラ中心に民間企業が投資しているため、ラクーン市警の管轄下にありながら独立した部隊になっていて、銃器や設備もかなり充実している。
【S.T.A.R.S.】お馴染みのカスタムハンドガン『サムライエッジ(M92FS)』もその1つだ。
隊員は民間や軍隊からスカウトされたエリート揃いで、戦闘のプロフェッショナルから医療の専門家まで含まれている。
部隊は5人編成のアルファチームとブラヴォーチームに分かれており、アルファチームのリーダーは隊長アルバート・ウェスカー、ブラヴォーチームのリーダーは副隊長エンリコ・マリーニが務めている。
他に隊員としてクリスとジルの他に、バリー・バートン、レベッカ・チェンバース、ブラッド・ヴィッカーズらがいる。
ちなみに【S.T.A.R.S.】は、洋館事件でB.O.W.戦闘データを回収するためにアンブレラに利用され、クリスら5名を残して壊滅している(詳細はbioにて)。

さらに『R.P.D.』というものもあるが、これは「Raccoon Police Department(ラクーン市警察)」の事で、ラクーンシティの警察組織だ。
まだ警官だった頃のレオンが転任するはずだった警察署なのだが、ラクーンシティ壊滅事件で壊滅している(詳細はBIO2にて)。

こうしてみると、どの部隊も政治家や悪徳企業らの保身として利用、設立されたものが多い事がわかると思う。
アンブレラといい、国家といい、何かと胸糞悪い連中が多いが、これがバイオハザードの世界だ。

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