Q.究極の生命体【タイラント】って何種類いるの?
A.君は実にいいところに注目したな。
紹介する前にタイラントの特徴について説明しておこう。
@通常はリミッターで制御されているが、生命の危機に直面するとリミッターが外れてスーパータイラントになる。
Aリミッターが外れると、狂暴性、攻撃力、瞬発力、耐久力が格段に上昇する。中には外見が大きく変化するものもいる。
Bタイラントになり得る人間は1000万人に1人しかいない。t-ウィルスに完全適合した者のみである(例外あり)。
タイラントの種類は以下の通りだ。
これはほんの一部だと思って欲しい。
▼プロトタイラント(bio0)
タイラントの試作型だが、命令実行に必要な知能の発達が見込めず、データ収集後に廃棄処理された。
しかし、いくらゴミでも脅威的な再生力を持っていて、廃棄処理された後も活動していたのだ。
レベッカもそうだが、私もこいつに襲われた。(詳細はUCにて)
▼タイラントT-002型(bio)
プロトタイラントのデータを参考に開発を続けて完成した究極の生命体だ。
命令を遵守する高い思考能力と圧倒的な戦闘能力を持ち、耐久性も高い。
しかし、あまりに優れた能力から膨大な戦闘データを必要としたため、S.T.A.R.S.隊員を相手にした実戦テストが行われた訳だ。
今後のタイラント開発に大きく貢献したタイプと言っていい。
▼タイラントT-103型(BIO2)
T-002型をベースに開発された新型タイラントで、命令に従う能力が以前のものより格段に向上している。
外見も人間に近く、普段は防護コートを身に付けているが、これが外れるとリミッターが解除される仕組みになっている。
このタイプは、ラクーンシティ壊滅事件の際にアンブレラがG-ウィルスを回収するために大量投下したものだ。
ちなみに困難だったタイラント量産がT-103以降可能になっている。
それには“ある方法”を使う事で成功している訳だが……極めて残酷な方法のため、ここでは説明しないでおく。
▼タイラントT-078型(BIO・CV)
ロックフォート島で保管されていたタイラントで、島で戦闘が起きた際の切り札としてハンクら特殊部隊によって持ち込まれたとされている。
量産型T-103型がベースであり、最初からリミッターは解除されている。
形状は通常のタイラントと変わらないが、状況によって右腕が変化するようになっている。
▼タナトス(BIO・OB)
これは元アンブレラ研究員グレッグ・ミューラーが独自に製作したタイラントの亜種になる。
素体は黒人で形状はT-002型に近いが、手足には形状変化の傾向があり、露出した心臓は器具で補強されている。
グレッグはアンブレラから量産を頼まれていたそうだが、彼曰く「傑作は1つでいい」のだそうだ。
ちなみに『タナトス』とは死の神の名前になる。
▼イワン(BIO・UC)
こいつはアンブレラ幹部のセルゲイ・ウラジミールの側近タイラントだ。
特別に知能が改良されたT-103型で、厄介な事に2体いる。
外見はほぼ人間と変わらず、白の防護コートとサングラスをしている。
実際に戦った私の感想だが、とにかく硬い奴だった。
なぜT-002型が改良される前の段階でT-103型のイワンがいたのかは、セルゲイ大佐に聞きたまえ。
▼テイロス(BIO・UC)
アンブレラ復活の威信をかけてロシア支部で開発された最新式タイラントだ。
対人及び対兵器用生体兵器という開発コンセプトで作られているため、タイラントの中では極めて強力なタイプになっている。
タイラントをベースに人工臓器で肉体を強化し、全身は超合金の装甲で覆われ、さらには重火器まで身に付けているため、一見タイラントとは別物に見える。
脳にはコンピューターチップが埋め込まれ、アンブレラの人工知能『レッドクイーン』の命令に従って行動するため知能は非常に高い。
危機に瀕すると『レッドクイーン』の制御が外れて暴走するのだが、こちらの方が断然危険だ。
ちなみに『テイロス』とは、ギリシャ神話に登場する青銅の巨人の事だ。
▼セルゲイモンスター(BIO・UC)
アンブレラ幹部セルゲイが、自ら投与したt-ウイルスと完全適合してクリーチャー化したものだ。
両腕が1本の太い触手となり、これによって多彩な攻撃を仕掛けてくる。
この状態でも会話が可能な事から、知能は維持されているようだな。
ちなみに、セルゲイは1000万人の1人しかいないt-ウイルスの完全適合者であり、他のタイラントもセルゲイクローンの可能性があると考えられている。
▼ネメシス-T型(BIO3)
これは量産型タイラントに、アンブレラのヨーロッパ研究所が開発した知能を特化させた寄生生体『ネメシスNE-α型』を移植したものだ。
思考能力の向上によって自己判断能力に優れ、武器の使用まで可能になっている。
言葉を発する事もできるが、「スターズ」しか言っていないな…。
『ネメシスNE-α型』の分泌物によって自己再生能力も上回っているのだが、無理な超回復で肉体が次第に醜く変異し、知能まで低下してしまうという欠点がある。
このタイプは洋館事件で生還したS.T.A.R.S.隊員(ジル、ブラッド)を抹殺するために送り込まれたものだ。
ちなみに『ネメシス』とは、復讐の女神という意味だ。
アンブレラの邪魔をしたS.T.A.R.S.に復讐する意味で名付けたらしいが、ただの逆恨みだな。
▼パラサイトタイラント(BIO・ORC)
ラクーンシティ地下研究所で開発されていた寄生生物『ネメシスNE-β型』が、量産型タイラントに寄生したものだ。
『ネメシスNE-β型』とは、ネメシス-T型に使用した『ネメシスNE-α型』の別プランで開発したものだという。
全ての行動はt-ウィルスで巨大化した寄生生体が行うため、このタイラントは名の通り完全にパラサイトされた状態にあると言えるな。
▼バンダースナッチ(BIO・CV)
汎用性を高めたタイラントというコンセプトで開発されたB.O.W.だ。
兵器としての完成度より実用性が重視され、人間に擬装する想定が全くされていない。
そのため、皮膚は橙色で顔はドクロという不気味な風貌をしている。
異常に発達した伸縮自在な右腕に対して左腕は欠如し、下半身も退化しているためタイラントには遠く及ばない。
バンダースナッチとは『鏡の国のアリス』に登場する猛獣の名から来ている。
とりあえず、タイラントの強さは並大抵なものではないので、遭遇したら強力な武器を惜しみなく使う事だ。
せいぜい串刺しにされないよう頑張りたまえ。
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