『アイのはなし』


初めて会ったとき、その瞳の色は、多少赤みを帯びてはいたが、赤というよりも茶に近い黒だった。

しかしいつからだろう、トレーナーとしての強さと比例するように赤みを増し、チャンピオンになってから3年後、人々に認められ至上最強チャンピオンとも呼ばれるようになった頃には、完全な赤になっていた。

まるで、心の内の情熱の炎が、そのまま瞳に映っているようだと思う。


「グリーン?」

考え込んでいたのか、いつの間にか目の前に来ていたレッドに気が付かなかった。
少し見上げるようにして首を横に傾ぐ様子は、年齢からすると少々幼い動作だが、レッドがするとまるで違和感がない。
こうしていると、寧ろ庇護欲を沸きたてるような雰囲気だが、その瞳はやはりどこまでも赤く強い光を放っている。

「いや、何でもない。」
「なら良いんだけど。」

瞳の中の炎が軽く揺らめいたような気がして、思わず手を伸ばしてその頬に当てた。
そのまま瞼の上を指でなぞると、指から伝わってくる暖かさに、心の奥がゾクリとした。


いつかこの瞳が、俺だけのものになれば良い。




Puramu>>

レッドさんの目の色が途中から真っ赤に変わった理由について、
ずっと妄想していたことをそのまま文章にしてみました。
最初から赤くても素敵ですが、途中からどんどん赤くなっていったっていうのも
萌えるなと(笑)
そしてそんなレッドさんに、グリーンさんはどんどん惹かれていっていると
良いと思います。
短い文章になりましたが、読んでくださった皆さんに伝わると良いなと思います。



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