チャンピオンになってからというもの、毎日のように挑戦しに来る挑戦者達を相手にバトルをするのはもう疲れた。


私生活に関したってそうだ。
朝から晩までテレビ取材をされてもううんざり。
記者のしつこさと言ったら服にこびり付いたポケモンフードの汚れ以上なのだ。
あ、でもミジュマル涎よりはマシかも知れないな。アイツの涎はぬとぬとしていて触るのもゲフンゲフン。


…そういえば遠くの地方でも俺のような境遇にあい、嫌気がさして山に籠もってしまった少年が居たと聞いたことがある。

うーん、
そうか、人里から離れればいいのか。
そうすれば嫌な要素は全て忘れて少しは楽になるかもしれない。
チャンピオンとしての仕事?そんなものは知らん。ギャロップ頭のアロハ野郎(アデクのこと)に全て押し付けてやろうっと☆


俺は部屋の隅でおやつをむっしゃむっしゃと食べているミジュマルを倉庫から出しておいた三角木馬に乗せて縄で縛り付け、母さんに一言「しねしねこうせん」と書かれた意味不明用語満載の紙を置き手紙にしてサザンドラに乗って旅に出た。
下からサザンドラに跨って空を飛んでいる俺を見れば世界征服を企む悪役に見えること間違いない。
頗るセブンイレブン、いい気分だ。


これで捜査を攪乱できる筈だ。
攪乱できる自信は無いけど。












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