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ある女の子は、母親のことが昔から大嫌いだったの。

家はかなり大きいわ。庭にはブランコも池もあってそこには魚も泳いでいる。
シェパード犬も飼っていて名前は「チョコレート」彼女の妹がつけた名前。なんでも妹の好物らしいわ。



そんな妹は家族に大切に育てられてきた。母とブランコで遊んだり、一緒に絵本を読んだりしていたわ。
そんな美しい家族が住むお屋敷に、幽霊みたいな女の子がいたのよ。部屋の隅っこで一人になってその様子を睨んでいたわ。


女の子は段々呆れてきたの、姉妹で習い事をすると、彼女の方がよっぽど良くできて、天才的だったんだけど、妹の方がなぜか褒められてた。

そして遊んでもらえることもなかったわ。


大きな愛らしい目で見つめると、母親は必ずこう言ったの。


「忌まわしい目を持った子どもだ」って。



彼女はその日から母親に愛してもらうことをやめた。頼れるのは屋敷しもべ一人。妹は害がなかったけど、母親に似てるから少し避けた。



ここまで言えばもうわかるでしょう?
女の子はレディー。私のことよ。


そんな母から手紙なんて学校にいる間来たことなんてなかったから、フクロウが運んできた紙切れには心底驚いたわね。

でも内容にはもっと驚いた。

一度帰って来なさいって言うのよ!
手紙を引き裂いてバラバラにしたわ!



それでもしぶしぶ母親の元を訪ねるの、学校に通えなくされたら困るからね。そうしたらなんて言ったと思う?




「あなたはランペル家の長男様と結婚するのよ」





私はそこで生まれて初めて母からの笑顔をもらったの!!

気分はそうね、最低かな!!!
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