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拍手お礼、六年生と喧嘩
＠立花仙蔵
「ないわ。仙蔵まじないわ」
「まったくお前は、何がそんなに気に喰わないというんだ」
「強いて言うなら」
「言うなら？」
「全て」
「ほう」
「仙蔵は完璧すぎて立つ瀬がないよ私がないわ」
「嫉妬か」
「そうとも言う」
「だけど私は欠陥だらけのお前が好きだ」
「怒ればいい喜べばいい？」
きっと悪気はない。
＠潮江文次郎
「潮江文次郎大人しくお縄頂戴」
「何故だ俺は何もしとらんではないか」
「毎晩の騒音で眠れません」
「騒音とは何だ、鍛錬だ！」
「じゃあギンギン煩いの止めてください」
「ギンギンに鍛錬なのだから仕方ないだろう、何ならお前も一緒にするか？」
「え、ギンギンな夜の潮江の相手とか、え、何か卑猥」
「お前の頭がな」
いつもどおりギンギン。
＠中在家長次
「っ、だ、駄目だ」
「……？」
「わ、私、長次と喧嘩なんてできない」
「………する必要、ないだろう」
「うん、長次非の打ちどころなさ過ぎていちゃもんつけられないもの」
「ボーロでも……焼く、か」
「是非手伝わせてください！！」
「………もそ」
妖精さんに喧嘩なんて売れない。
＠七松小平太
「七松に喧嘩売るとか自殺行為だから辞退」
「ん、なんだぁ。私と喧嘩がしたいのか？」
「どこから湧いて出たし」
「いいぞ、喧嘩しよう！」
「いや私まだ死にたくないんで」
「何言ってるんだ、喧嘩で死ぬわけないだろう。そうれ、いくぞ！」
「逝きたくないいいいいぃ」
楽しそうで何より。
＠善法寺伊作
「善法寺伊作覚悟！」
「ぐはっ」
「正拳突きを叩き込む前に自ら躓いて突っ込んでくるとは」
「み、鳩尾に…入った……」
「というわけで私は遺作に喧嘩を売りに来ました」
「ねぇその誤字わざと…？」
「うん、喧嘩売りに来たって言ったでしょう」
「へぇ、いい度胸じゃない君……」
「あれぇちょっと遺作くん目が笑ってないよ君そういうキャラじゃないでしょちょっまっ」
えげつない仕返しが待ってる。
＠食満留三郎
「食満留三郎勝負だ！！」
「受けて立つ！！」
「流石武闘派だな理由も聞かず構え取るとか」
「何だ勝負じゃないのか？」
「どっちかというと喧嘩。留三郎のばかあほまぬけお前いっつもけまけましいんだよ股間を爆心地にして爆ぜろ」
「なっ何だとこの、……この……！」
「ん、なぁに留三郎くん、ちゃんと言ってくれないと聞こえませんよぉ？」
「うるっせぇ！ 股間爆発しちまったら俺はこれから何を楽しみに生きればいいんだ！！」
「半泣きで何を言うかと思えば駄目だこいつ捨ててこう」
「待ってくれ！ 俺を見捨てないでくれぇ！」
けまけましい限りです。